第15話 「黒い鍔 凍てつく戦場」
大蛇を撃破し、ガジリオスとの戦闘になったノーヴァとゼロ。ガジリオスが突然牙での攻撃を仕掛けてくる。
「危ねぇ! なんとか耐えたな。」
ノーヴァは新技“焔ノ壁”
ゼロは龍鱗結界で防ぐことに成功。
「ホウ。それがワザとヤラか。」
「凰堂、いつの間に守り技を‥?!」
「あぁ、なんとなくでやってみたができたな。」
(さすがだ誠司!)
「ヒェッ。やっぱこいつこえぇ。」
「ゴチャゴチャするな。オレとタタカエ!」
での攻撃が通らないとわかったガジリオスは牙を持った両手で殴りかかってくる。
「遠距離効かないってわかったら直接くるのかよ!」
ゼロがロックブレイブで防ぐも攻撃は重く、体勢を崩される。そこにノーヴァはすかさず胴切りの炎旋斬を入れるがガジリオスの身体は固く、切り抜けない。
「フンッ。オレのドウをキリニキタカ。」
そう言うとガジリオスは顔から炎を吐いてノーヴァとゼロを引き剥がそうとする。
「喰らうかよ。」
“鳳焔影”
「あと少し遅れていたらダメージは大きかっただろうな。」
だが、上手く回避できなかったゼロは大きく吹き飛び、着装解除となる。
「あんな技、あったのかよ‥。」
「青葉!」
青葉に狙いを決めたガジリオスは倒れた青葉に向かって滅双牙を撃つ構えをとる。
「危ない!」
ノーヴァは滅双牙を撃とうとするガジリオスに不死剣ノヴェルにエネルギーをため、焔突を放つ。
炎に焼かれたガジリオスはよろけ崩れる。
「ヤルじゃネェカ。」
「これでトドメだ!」
ノーヴァは足に力を溜めると、紅蓮翔破でガジリオスの懐に入り、エネルギーをノヴェルに溜める。
「ナンダト!」
「父さんの仇、ここで打つ!」
“炎旋斬”
ガジリオスの腹にノヴェルが入り、切かかる。
「オレはタダ壊しタカッタだけダ。」
「人を殺め、多くの犠牲者を出したお前の罪だ。」
「ココでオワッタト思うナヨ。オレはサラにツヨくナル。」
ガジリオスの体から五つのコアが飛び出し、一つになる。そしてまたガジリオスの身体に戻っていく。
「なんだこれっ。うわっ!」
ガジリオスは眩しい光に包まれノーヴァは大きく吹き飛ぶ。そしてその光で青葉も目を覚ます。
「ん? なんだ。って、凰堂!」
「だ、大丈夫だ。ガジリオスは…。」
「オレがドウカしたか。」
誠司たちの前には今までの比にならない怖さを持った人型の怪物がいた。右手には刃に牙のついた剣が持たれていた。
「ケンシの力というのはいいものだな。」
剣を担ぎながら誠司と青葉にいいかける。
「喋り方が、普通になってやがる。」
「オマエたちから少し力を吸収するだけでこれか。オレは壊すだけでなく全てを喰らい尽くすソンザイだ。」
倒れた誠司と青葉が立ち上がり。反撃を始めようとする。
(誠司! その体力じゃ危険だ!)
(龍悟、その身体ではオレの力に耐えるのは難しいぞ。)
二人のココロノカミが必死に止めるが二人は聞く耳を持たない。
「何のための技特訓だ。僕たちがやらなきゃ誰がやる!」
「その通りだ。俺の力はこんなもんじゃない。ドラグ、俺を呑み込んで勝てるなら遠慮せずに呑んでくれ。」
(何を言うんだ龍悟!)
「これが俺のゼロになった時からの覚悟だ!」
(わかった。龍悟、テメェ死ぬなよ。)
(誠司も私の治癒が効く範囲で戦ってくれ。)
「わーったよ!/わかった。」
「さア、オレと戦おう。」
「今度こそ、倒す。いくぞ青葉!」
「おう!」
「重装!」
ノーヴァ フェニックスフォルムとゼロ ロックドラゴンフォルムに重装しガジリオスに斬りかかっていく。すると、ガジリオスは息を大きく吸い、叫ぶ。
その威圧に負けた二人は前に進めなくなる。
「なんだ‥これ!」
「ここは俺に任せろ!」
そう言うとゼロは地面にロックブレイブを刺し、龍鱗結界を発動する。
「ふーん。トメタカ。」
「助かった、青葉。」
「どんなもんよ! さあいくぜ、今度はこっちの番だ!」
ノーヴァとゼロは息を合わせて紅蓮翔破と竜衝轟破でガジリオスに近づく。ノーヴァは間合いに入る距離へ、ゼロは思いっきり体当たりだった。
しかしガジリオスはゼロの体当たりを左手で最も簡単に受け止め、間合いに入ったノーヴァの眉間に剣先を向けた。
「うっ。」
自瞬時に対応したノーヴァは3歩さがり、ゼロに当たらない角度でノヴェルに炎の竜巻を纏わせ、焔突を発動。ガジリオスは剣で弾いて軌道を逸らしたが、竜巻の裏から攻めてきたノーヴァの姿に気付かず、一撃を喰らった。左手からゼロは解放される。
「ヤルナァ。もっと楽しませてくれ!」
「一気に詰めても防がれる。細かく行くぞ。」
「おう!」
ノーヴァとゼロは二手に分かれて攻撃を仕掛ける。2vs1での打ち合いとなる。ゼロはロックブレイブで大きく大胆な振りをするのに合わせてノーヴァが小さく鋭く攻めていく。全て見切るようにガジリオスは剣で受け流す。
「こんなものナノカ。」
「全然聞いてない‥!」
「くそっ。もう体力が。」
「オマエたちがたくさんワザを見せてくれたんだ。オレからも一ついかせてもらおう。」
“牙斬撃”
大きく正面斬りの技がノーヴァたちを襲う。
「二人で行けば大丈夫だ!」
「そ、そうだな。やるか!」
“焔ノ壁”
“龍鱗結界”
二人の守り技でなんとか防げるかと思ったが、ガードは破られ貫通した。
ゼロは吹っ飛ばなかったものの、ノーヴァは大きく弾かれ、着装解除に追いやられる。
「凰堂! くそっ、この野郎!」
ゼロはロックブレイブを構え直しガジリオスに斬りかかっていく。
「青葉、無理‥するな…。」
誠司は今にも意識が消えそうになっている。
「ねぇ、大丈夫かい?」
その声で誠司は目を覚ます。
「誰‥だ。」
「まあそう言うことは気にしないでさ。あの怪物倒したいんでしょ。これ、あげるよ。」
黒いフードを被った男の手からは黒色のゴツゴツとしたリングを渡される。
「なんだこれは。」
「君の戦い、今まで影で見させてもらってたんだ。これはオレからのプレゼント! 受け取ってよ。」
黒いフードの男は誠司に手を伸ばし、立ち上がらせる。
「これをその赤いリングの上からつけて“超重装”だ。これで君はもっと強くなれる。」
「僕は強くなりたいわけじゃ…。」
「今の君では守れない。」
その言葉に眉をひそめる誠司。
「なんだ‥。」
「何だとなんて言わせないよ。今の君よりもあのゼロの方が断然強いじゃん。君、ヒーロー向いてないんだから辞めたら?」
「僕は‥僕は…。」
すると黒いフードの男は誠司に更に近づいて
「それを使えばオマエはもっと強くなれる。ま、頑張ってね!」
黒いフードの男は誠司を突き飛ばすと姿を消した。
「待て! どこいった。このリングを…。」
誠司が立ち尽くしているとゼロが吹っ飛んできて着装解除となる。
「あ、青葉!」
「口ほどにも無い。弱すぎる。」
(誠司! ここは一旦逃げよう!)
「いや、僕は戦う。」
(あいつの言うことを信じるのか!)
「今強くなるにはこの方法しかない! 父さんの仇を打たなきゃなんだ!」
そうすると誠司はフェニックスリングをクロスバンドにつけて重装。
(誠司! やめるんだ! そのリングからは何かおかしなものを感じる!)
「僕は…もっと強くなる!」
(やめろ!)
黒いリングをフェニリングの上から重ねると、フェニルの声は完全に消える。
「超・重装。」
ノーヴァの体が氷に包まれ割れるとノーヴァのアーマーとなる。
「…。」
「何だこのレイキは。」
「僕が…お前を倒す。」
『氷獄 ノヴェル』を構えた蒼いノーヴァがガジリオスに斬りかかる。




