モノカキ惨状日吉の日常6
いつの間にか、目の前に親友・楠本幸男がいる。
「久しぶりだな。」
「そうか、少し前に会った気がする・・・3度目だな。」
「最近、どうしてる?」
私は、その後のWeb小説の話をした。
また、10分位、楠本は笑っていた。
「もう、いいだろ。笑いすぎ。」
「すまん、すまん。」
「お前の言った通り、『トクショ』というサイトはメインから外したよ。今や、他のサイトのバックアップだ。気がついているのは、両方のユーザーか読み手だけだろう。エッセイも書いているし、賞にも応募しているし。ナンチャラ大賞は、5万字から10万字だってよ。その範囲に入るのは、残念ながら、1つしか無かった。大幅にオーバーするか、足りない作品ばかりだ。前に交換した筈の『みやぞん』のgiftカードの件だが、どうやらパスコードがメールに送られてきて、それで、専用URLにアクセスして『みやぞん』のポイントとして使われる仕組みらしい。他のサイトで同じことやってたので分かった。そこは、サンプル使用例があって、分かりやすかった。『トクショ』みたいに、いきなりじゃ分からない。それと、ナンチャラコインに交換とかで、目出度く里パージはゼロになった。何としてでも、俺の里パージのトラブルは無かったことにしたかったから出来た、2つのシステムだな。アホらしい。」
「コアなファンは?」「積極的に褒めてるよ。少しでもマーク貰ったら、近日ノートに上げている。ああ、それから・・・ははは。」
「どした?」「また、やたら『おだてる』奴が現れた。前書きなぞってるだけで、本文は読んでいないな。レビューポイント稼ぎだろう。気色悪い。」
「また、ユーザーの振りしたスタッフか。」
「むしろ、SNSで有名になるかな?いきなり19も『いいね!』付いて、びっくり!!」
「何か、刺激する内容だったのか?」「いや、そうは思えないけどな。取り敢えず、フォローしといたよ。」
「いつか報われるさ。」
「報われなくてもいいさ。思い出作りだから。」
「そうか」
顔を上げると、もう消えていた。
やれやれ。また、エッセイでも書くか。
―完―