69:極悪領主の勘違い聖人記
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突如現れた『灼熱業魔ウゴバク』。これには図太い街の連中もビビった。
悪魔なんて、一匹で数十人の貴族と何万人もの民衆を殺せる災厄存在だからな。
当然トリステインの街は、混乱と恐怖に包まれかけたが……、
『――うぉおおおおおおおおおおおーーーーーーッ! イスカル様にサラ様ッ、万ァァアアアア歳ーーーーーー!』
「「よ、よきにはからえ」」
……その数十分後。領主邸のバルコニーに立つ俺とイスカルを中心に、街はお祭り騒ぎになっていた。
そりゃそうもなるか。だって俺たち、たった二人で悪魔を倒したんだからな。
「……ぉ、おいサラよっ、連中を解散させろ……!」
「……そりゃ無理だろ。みんなめちゃ盛り上がってるし、出店の準備も始めてるし……」
「吾輩の庭で出店すんなっ!」
良くも悪くもタフなのがこの街の連中のいいところだ。悪魔による体調不良者らもそうそうに復帰し、ワイワイ騒いでいる始末。老執事セバスチャンなんてその筆頭だな。
「みなさまッ! どうか式にはご参加ください! 近々予定しておりますのでッ!」
なんか触れ回ってるけどなんだあの爺さん?
「おいイスカル、式ってなんだ?」
「知らぬ、自分の葬式ではないか?」
「あー年だしな」
今回ぶっ倒れて自分の老いを悟ったってところか。堂々と触れ回ることじゃないと思うが。
「まぁとにかく」
俺はイスカルの尻をバシッと叩いた。「痛いであるっ!」と怒るイスカル。ついでに「アレ、伏線です!」と謎のこと言ってるセバスチャン。
「何であるか!?」
「これからお前は『悪魔殺し』だ。民衆からの信頼はさらに厚くなるな」
「うぐ……!?」
暗に〝裏切れないぞ〟と脅してやる。俺が見てないところだろうが、もう悪いことはできねーよってな。
「……ふん。悪魔を倒したのは実力ではない。完全に貴様あってのものだ」
まぁな。
「元を言えば、吾輩は十年前に極悪領主として破滅していた身である。なのに貴様のせいでこんなことに……」
忌まわしそうに民衆たちを見下ろすイスカル。だが人々と目が合うやニチャッと不器用な笑みを作るあたり、一応は為政者できてるじゃねーか。
「そりゃ悪かったな。お前を無駄に慕わせちまってよ」
「まったくである」
で。
「十年前より、今のお前は幸せか?」
ニッと笑って問う俺に、イスカルはしばし嫌そうな顔をした後、「秘密であるっ!」と怒鳴ってケツを叩いてくるのだった。
老執事が「リバースしたッ!?」と叫んだ。なんなのあの爺さん?
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