51:初めてのお仕事、バジ子ちゃん!!!
途中でもご感想ぜひください~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!
なんか突然銀髪姉妹が血袋になって爆ぜてから三日後。
俺は宿屋にて、ピンクの肉の塊に苦戦していた。
「ほらバジ子、三日も引きこもってるんじゃない。外に行くぞ」
「いやぁあぁああぁッ、いやですぅうぅぅうッ! ニンゲンいきなり血を撒き散らして怖いキモいいぃぃぃい!」
「こらキモいとか言うな。ニーシャもクーシャも年頃なんだから」
なんでいきなりああなったかは知らないが……まぁ生理レベル100とかだったんだろ。
詳しくは知らん。人類に『スキル』が現れてから髪色カラフルになったり変化したみたいだし、未知の体調とかあったりするんだろたぶん。生きてればいいさ。
「それよりバジ子、いつまで俺のベッドにへばりついてる」
「だ、だって、暗黒龍陛下のつよつよ雄臭がして安心しますしぃ……くんくん……!」
「嗅ぐな」
「ふぅーっ、ふぅー♡」
「発情するな」
相変わらず野生動物の習慣が抜けないヤツだ。
見た目はビクビク爆乳ロリ、頭脳はなんかそこらへんの犬。
その名も、石邪龍バジリスク。それがこいつの正体だ。
「……うん、暗黒街に入ったら七秒で騙されて風俗嬢にされそうだな。これが邪龍種の姿か……」
「なっ、なんか失望されてますっ!? わわっ、わたし頑張りますから捨てないでぇええ! 頑張って交尾しますから!!!」
「だからしねーよ」
まだ子持ちになる気はねーっての。
お前、朝起きた時とかに全裸で絡みついてるのマジでやめろ。
「卵子いっぱい出しますから!」
「しまっとけ」
さて、こいつと問答してても得がないな。可愛いだけだ。
「おらいくぞー」
「びゃあ!?」
無駄話はやめて、俺はバジ子を無理矢理ひっぺがして運んでいくことにした。
「ってうわ、シーツがすっかり乳臭くなってやがる……!」
「すすっ、すみません、つい女性ホルモン出ちゃいました。いっぱい出せました……!」
なんで誇らしげなの?
「ちなみに陛下、本日はどこへおでかけするんです? ぉ、お洋服屋さん……?」
「不安な顔するな。お前が意地でも〝ニンゲンの匂いがついた服きたくないぃい!〟とビービー泣くから二度といかん」
もうずっと魔人製エロメイド服着てなさい。
そうじゃなく、
「金稼ぎ兼お前の修行兼、会わせたい奴がいるんだよ」
冒険者をやっている、もう一人のドラゴンだ。
◆ ◇ ◆
宿屋を出てから五秒後。
やってきたのは、トリステイン西方になる渓谷地帯だった。
「ほい到着っと」
「わっ!?」
出かけるまでに時間かかっちまったからな。
今日はバジ子を抱えて『邪龍ジャンプ』でやってきた。
「すっ、すごいです陛下っ! 滅びの焔を纏うことで接触する空間という概念を殺しつつ、強靭極まる脚力で空を蹴って移動することで、このような瞬間移動を……! ぃ、いつかわたしも出来るようになりたいですっ!」
「お前は無理だろ。生物を石化させるショボい毒しか出せないし、その毒も出せないくらい弱りまくってるし」
「うぐぅっ!?」
まずは龍種としての身体能力から取り戻せってこった。
「さて、あいつらはどこに……あーいたいた」
邪龍アイで周辺千メートルを物質透過しながら見渡すと、数百メートルほど離れた地点の岩場で、複数人の冒険者たちがトカゲ人間軍団とバトルしてるのが見えた。
「敵はリザードマンだな。環境擬態能力を持つ厄介な相手だ」
「ど、どこで戦ってるんです!? どこどこっ!?」
「見渡しても無駄だぞ、死角だから」
「死角ぅッ!?」
どんな目してるんです陛下ぁ!? というバジ子の叫びを無視し、俺は急いで駆け付けることにした。
「まずいな、新米っぽい冒険者がやられそうになってる。バジ子、ここは『邪龍スーパーダッシュ』でいくぞ」
「なんですそれ?!」
――『邪龍スーパーダッシュ』。万象死滅の焔の力で、座標Aと座標Bの間にある『距離』を殺してダッシュするすごいダッシュだ。
そう説明してやると、バジ子がほわぁあぁああ! と興奮顔した。
「すっ、すごいですね陛下! じゃあさっそくそれで行きましょう! ぁ、ちなみに置いていかないでくださいね……!? わたし、リザードマンみたいな蜥蜴種の魔物からも『ドラゴンってトカゲの憧れだったのに、バジさんカエル並みに弱くなってるじゃないスか~! えんがちょ』って石投げられていじめられてぇ……!」
「お前のクソみたいな人生はどうでもいい。それよりしっかり抱き着いてろ」
「はいっ」
役得だぁ~って感じで嬉しそうな顔してるが、マジでしっかりくっついてろよ?
「うっかり手を離すと、お前は『空間座標の狭間』に取り残されて消滅するからな」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!?!?!?!?!?」
やっぱり残りますぅーーーッと絶叫するバジ子を無視し、俺はさっさと救援に向かうことにした。
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