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プロローグ・ある昼下がりの通りで平凡な大学生の俺は帰らぬ人となった。
平凡な男子大学生「桐山岳人」の人生はある日突然、あっけない終わりを迎えた。暴漢の襲撃により現世での命を失った彼を待っていたのはお約束の異世界転生。
但し魔物として。それも機械を操る魔物・グレムリンとして。剣と魔法の異世界でグレムリンの機械技師「グレン・ストライド」の異世界冒険譚が今始まる。
某大学付近の通りにて。
「俺…死ぬ…のか?」自身の身に深々と突き立てられたナイフとその刺し傷から止めどなく溢れ出る赤い血を凝視しながら青年は崩れ落ち、そう呟いた。
「通り魔だー!ナイフで若者が1人刺されたぞー!」
「警察だ!警察を呼べ!それと救急車だ!」
何で、こうなったんだっけ?確か講義終わって出歩いてたらナイフ持った暴漢にでくわして、こっちに向かって来たんだった。それで咄嗟に隣にいた連れを突き飛ばして、それから……
?「たけと!おいしっかりしろ!たけと!もうすぐ救急車がくるからな!」
一緒に出歩いていた連れのヤツが血まみれの俺の手を握って励ましてくる。けど、段々意識は遠のいていく。連れのヤツの言葉も周囲の人々の怒号や悲鳴も次第に遠くなり俺の意識は途切れた。
こうして俺、桐山岳斗の20年の人生は幕を閉じた。




