表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lonely nightmare  作者: アーヤ
チャプター0 孤児院に住む子供たち
2/24

#2

 建物の中に入ると、右手側に受付があった。


「このカウンターは研究所時代に使われていたんだ。その奥に図書室があるから、読みたい本があったら持ち出してもいいよ。あ、でも、汚したり破ったりしないように気を付けてね。左側は食堂。毎日、朝夜八時と正午に食事の時間だよ」


 そう言いながら二階へ繋がる階段を上がる。


「二階は僕と子供たちの部屋だよ」


 一番奥の部屋に僕のネームプレートが飾られていた。


「ここがエドワードの部屋だよ。それで、これがエドワードの手帳とペンだよ」


 深緑色の綺麗な表紙の手帳。真っ白な紙に灰色の罫線が印刷されている。


「毎日書いてほしいんだ。内容は何でもいいよ。勉強していて分からない所を質問してもいいし、本の感想とか、絵を描いている子もいるし、日記を書いてる子もいるよ」


「分かりました」


「荷解きが終わったら、みんなに話しかけてみるといいよ。みんな部屋にいるから。じゃあね」


 先生はネームプレートが無い部屋に入った。あの部屋が先生の部屋なんだろう。


「……荷物、片付けないと……」


 ――ドアを開けて、自分の部屋に入った。子供が使うには少し広いベッドと、木でできた学習机とクローゼット、それに大きな本棚があるだけの殺風景な部屋。


 僕は持ってきた本を棚に並べて、服をクローゼットにしまう。

それだけで荷解きは終わった。「――みんなに話しかけてみるといいよ」という先生の言葉を思い出す。隣の部屋にいる子と話してみよう。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ