表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛する君へ  作者: みゆぅ
1/3

記憶〜夢と現実の狭間で〜1

駄文ですが、よろしくお願いしますf^_^;

ここはどこ━━?


真っ暗な世界。

光の届かぬ暗く深い闇。


「私は、一体…?」


気が付いたら、彼女はここにいた。

こんな場所で、何をしろというのだろう。

彼女は、座り込む。


ここは落ち着く。

理由は解らない。

闇でしかない、この空間。

彼女は何も覚えていなかった。


【ぽたっ】

突然、何かが手に落ちた。

(…?)

これは、何?

水?

けど…

なんだか、あたたかい。

誰か…が…

泣いて…る?

誰?

泣かないで…

…そばに…

ずっと…そばに、いる…か…ら──


「…ン」

あたたかい光が降り注ぐ。

彼女は、静かに目をあけた。

ボヤけた視界に光が広がる。

「恵子!」

私は、声がする方にゆっくりと視線を向けた。

そこに居たのは、見知らぬ男性。

必死に叫んでいる。

今にも泣きそうな顔…。

そんな彼を、私は

ただ眺めていた。

「恵子!恵子!良かった…待ってろ」

彼は騒ぐだけ騒いで慌ただしく部屋を出ていく。


(…騒がしい人…)


しんと静まり返った部屋。

白い部屋に白いベッド。

病院…なのかもしれない。


まるで正反対の世界に、彼女は苦笑した。

あれは、夢だった…?


バタバタバタ

【ガラッ】


(また、来たのね…)


彼の騒がしさが、ここが夢ではないのだと感じさせた。

彼女は静かに笑った。

そう。

あれは夢。

ここが現実なんだと、彼の存在が示す。

だけど。

泣いていたのは…?

確かに、誰かが泣いていた。

あれも…夢?


「恵子…?どこか痛むのか?」

突然、彼が心配そうに覗きこんできた。

「…え?」

目が覚めてから初めて、声を出した。

何故だか、喉がヒリヒリする。

そのせいか、音にはならなかったが。

「だって…泣いてる…」

彼の言葉に、初めて気付いた。

泣いていたのは、私。

これは夢の続き。

理由は解らないけれど。


彼はハンカチを取りだし、私の頬に軽く当てた。


「恵子…目を覚ましてくれて有難う」

彼は優しく微笑む。

きっと、ずっと心配していたのだろう。

私は口を開いた。

と言っても、声にならない声で。

「あ…り…が…と…」

ちゃんと伝わったかしら。

私は、彼の顔を見た。

うっすら目がうるんで見えるのは気のせい?




コンコンコン

【ガラッ】

入ってきたのは、全身

真っ白い服を着た人。

彼は勢いよく立ち上がったかと思うと、いきなり相手の両手を握りしめ頭を下げている。

「先生!有難うございました。」

先生?

そっか。

ここの先生…。

先生は私に向かって歩いて来た。

「恵子さん、痛いところはありませんか?

少し、喉が痛むかもしれませんが病気じゃないので心配しなくても良いですからね」

私は、頷く。

先生は優しい顔で笑った。

「あ…の…」

私は、どうしても聞きたいことがあった。

「なんですか?

ゆっくりで良いですからね」

まるで幼い子供に語りかけるように優しく話す。

「…わ…た…し…の…な…ま…え…って…ケ…イ…コ…?」

その言葉を言った瞬間、先生と彼は固まった。

言葉は届いたはずだ。

だけど、不安になる。

「…え…と」

先生は、また先ほどと同じように笑顔になった。

「そうですよ。

あなたの名前は"恵子"さんです」

それだけ伝えると、先生は立ち上がった。



「また来ますね」

私は先生を見送る。

姿が無くなって、私は軽く息を吐いた。



(恵子…私の名前…)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ