工藤良子
絵里とヤったばっかなのに……………
それに、俺もイかないとまた来るって…………
「……………分かりました。ヤりましょう」
「……その気になった?」
「その代わり、今回は動画撮らないでください。で、今後関わらないでください。」
「えぇ、分かったわ。約束する。」
俺はベッドの近くの棚から箱を出した。
「将哉さんそれは?」
「ゴムですよ。」
「えっ。避妊するの?!」
「当たり前じゃないですか」
「いやよ、貴方の全てをちょうだい」
「じゃあピル飲んでくださいね」
「……………分かったわよ」
こうして俺はなぜか工藤さんとヤることになった。
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「はぁ…………あっ……………」
「……………っ。」
絵里とするよりも早く終わった気がした。
「将哉さん……………っ」
「早く出てってください」
「……………えぇ、そうね」
「……………」
またやってしまった。絵里……ごめん。
「将哉さん」
「はい。」
「……………」
「工藤さん?」
「……………ありがとう。将ちゃん。」
そう言って部屋から出ていった。
「……………え?」
"ありがとう。将ちゃん"………?
高校時代の嫌な記憶が蘇ってきた。
俺を"将ちゃん"と呼ぶ女子は2人しかいなかった。
1人がずっと片想いしてた幼なじみの花宮柚葉。
柚葉だったらすぐ分かるはず。
それに柚葉だったら俺にあんなことさせない。
そうなると残りは……………
「……………加瀬……………!?」
あの、加瀬良子……なのか……………!?