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将哉の休日②

俺は工藤さんに腕を引っ張られた。

「どうぞ。わたしの部屋よ」

工藤さんの部屋は綺麗に整っていた。


テレビの横には写真が何個か飾ってあった。

「……!?」

俺は見てビックリした。何故ならその写真は絵里だった。


「え、なんで絵里の写真……?」

しかもそれは高校卒業したあとの写真だった。


「絵里さん綺麗よねぇ。わたしもそんな風に生まれたかったわ。」


「いや、あの……」


「それより……」

工藤さんは俺に迫りよってきた。


「な、なんすか」


「さっきの話よ。わたしが貴方の相手をしてあげる。」


「俺大丈夫ですから、」


「わたしじゃ……貴方を満足させることは出来ない?」

工藤さんは俺に抱きついてきた。


「そーじゃなくて!俺は絵里が好きだから。

だから、こーゆー事は絵里としかしたくない。」


「……いいじゃない。本当は貴方だって溜まっているんじゃない?わたしもそうよ」


「あの、だから俺……」


「毎晩ある人のことを考えて1人でするの悲しくなってきちゃうわ」


「ある人……?」


「えぇ。ずーっと大好きなある人のことを、ね……」


「……とにかく!俺は絵里としかしたくない!」

そう言って俺は部屋から出て行った。


スペアの鍵もちゃんと持ってきた。

鍵を使って部屋の中に入った。



俺……工藤さん苦手だな。



****



しばらくすると絵里が帰ってきた。

「ただいまぁー。」


「おかえり……」


「将哉くん?どうしたの?テンション低くない?」


「え?そうか……?」


「何かあったの?」


「……」

俺は絵里を無言で抱きしめた。


『貴方だって溜まっているんじゃない?』

工藤さんに言われた言葉が頭をよぎる。


「……絵里……」

きょとんとする絵里にキスをする。


「将哉く……ん……?」

絵里が腰を抜かした。でも構わずし続ける。


「将哉くん……どうしたの……?」


「何でもない。ちょっと絵里が居なくてさみしかっただけ」


「うふふ、将哉くん意外に寂しがり屋? 」


「そうかも。」

本当の事……話せるわけない……

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