表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
血塗れ悪鬼事件  作者: 斜志野九星
Ending Story 父親へ、哀悼の意を……
50/53

Story.13 事後報告

ブチッ……

 画面が黒くなった。

 これで3本全てのビデオテープは終了か……

「兄さん……」

 隣からレフシィの声が聞こえてきた。

 少し涙声になっている。

 俺と同じで、父親の死を見て涙を流していたんだろう。

「父さんは、父さんは……すごい人だったね……」

 レフシィは、涙声で嬉しそうだ。

「ああ。とても尊敬できる人だった……」

 同感だ。

 父親は、見ず知らずの子どもたちやその場にいない俺たちの事を必死で守ろうとしていた。

 警察だからとは言え、あそこまでできる人はそうそういない。

 俺の父親は、そんなことができる素晴らしい人だった……

「さて、『血塗れ悪鬼事件』の全てを見てもらえたかな?」

 スクリーンから声が聞こえてきた。

 騎士テイラーだ。

 このビデオテープも編集していたのか……

「ご覧の通り、君たちの父親は、殺戮者に殺されたわけじゃない。あの『刃の獣』と相討ちして死んだんだ」

 そういえば、母さんが言っていたことと今のビデオテープの出来事は矛盾しているな……

「これには本当に申し訳ないと思っている。何せ、俺は嘘をついてしまったのだから……」

 ん?

 ということは、母さんに父親の死因を教えたのは騎士テイラーってことか?

「ただ『刃の獣』の存在を公にできなかった。それだけのために、君たちの母親には、嘘の情報を教えざる負えなかったんだ。本当にすまなかった」

 騎士テイラーが頭を下げた。

 まあ、『古代獣』らしき存在が、ライティーン王国にいるとなると、それこそ大問題だ。

 隠して置いて正解だろう。

「そして、殺戮者を恨まないでほしいということも分かってくれたかな?」

 騎士テイラーが俺たちに訊いてくる。

 それはもう分かった。

 何せ、フィーンドもハイドも……

「フィーンド氏は、何かによって人生を狂わされ、『刃の獣』に殺された被害者だ。そこのところを分かってほしい」

 大丈夫だ。

 このビデオテープを全部見たのだから……

「それから、ここからが問題なのだが……」

 騎士テイラーが深刻そうな顔をしている。

 何かあったのか?

「ハイド氏は、あれから行方不明になってしまった。おそらく、武装集団に連れ去られてしまったのだろうと考えられる。それから、例の武装集団だが……」

 ゴクリ……

 武装集団が、どうかしたのか?

「調査をしてみたところ、国際的な殺戮組織であることが分かった。規模がとてつもなく巨大なな……」

 そんな大きな組織だったのか!

 まあ、あれだけのヘリコプターを回したりできるくらいだから、当然か……

 あれ?

 でも、待てよ……

 これだと『イレイズド・ファイル』になる理由が分からないぞ!!

 『刃の獣』も父親によって倒されたし……

 いったい、何が問題だったんだ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ