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血塗れ悪鬼事件  作者: 斜志野九星
File Group 3 刃の獣
43/53

File.31 古代獣

ガッシャーーーーーーーーーン!!!

 幼稚園バスの屋根を破壊し現れたそれは、まさに異形の怪物だった。

キシャァァァァァァァァァァァァァァ!!!!

 異形の怪物の雄叫びが木霊する。

ガシャン!

ガシャン!

 怪物は、剣のような4本の脚を持ち、背中から無数の刃を生やしたコガネムシのような姿をしていた。

 『古代獣』か!?

 と一瞬思ったが、そんなことがあるわけがない。

 『古代獣』とは、巨大な人を脅かすモンスターみたいなものだ。

 だが、ライティーン王国に住んでいるほとんどの人は、『古代獣』という言葉を知らない。

 何故なら、ライティーン王国に『古代獣』は存在しないからだ。

 未だに開発が進んでいない地、特にピロテース大陸に多く存在する未知の獣。

 それが『古代獣』だ。

 ちなみに、何で俺がこんなことを知っているのかと言うと、友人の1人のブライトが古代獣ハンターをやっているからだ。

ギシャァァァァァァァァァァァァ!!!!

ザクッ!!

ザクッ!!

ガシャン!!

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 怪物が前脚を何度もバスに突き刺した。

 同時にフィーンドの悲鳴が聞こえてくる。

 どうやら、この怪物はフィーンドを執拗に攻撃しているみたいだ。

「何だ、あれは!?」

 騎士テイラーが素の口調で驚いた。

「『古代獣』……?」

 父親が俺と同じことを考えている。

 何で、父親が『古代獣』なんて知っているんだ?

「そんなことより、あれを見て下さい!!」

 騎士テイラーが怪物の前脚の下を指差した。

 そこには、フィーンドが血塗れになって倒れていた。

 待てよ……

 ひょっとして、この『血塗れ悪鬼事件』ってのは、殺戮者が血塗れになるから、『血塗れ悪鬼事件』なのか!?

 じゃあ、レフシィが気にしていたたった1つの問題ってのは……

 間違いない。

 この怪物だ。

 この怪物が、騎士テイラーの言っていたたった1つの問題なんだ!

キシャァァァァァァァァァァァァァ!!!!

ザクッ!

ザクッ!

 怪物は、フィーンドに前脚を突き刺すのをやめない。

 このままでは、フィーンドが死んでしまう。

 いや、もう死んでいるかもしれない。

「ケインさん! 何が起きているのかよく分からないですが、あの『刃の獣』を倒しますよ!! このままじゃ、フィーンド氏が死んでしまう!!」

 騎士テイラーがルークブレードを構えて叫んだ。

 『刃の獣』か……

 実にそれらしい名前だ。

「『刃の獣』? ……まあいいです。フィーンドもそうですが、バスにいる子供たちも危ない!! 分かりました!!」

 父親は『刃の獣』という部分に疑問を持ったようだが、すぐに戦闘態勢に入った。

 騎士テイラーと違い、父親はどちらかというと幼稚園バスにいる子供たちのことを心配しているようだ。

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