File.26 爆発が響く
スクリーンが明るくなった。
父親と騎士テイラーが話し合っており、その周りで警察が走り回っていた。
どうやら、2本目のビデオテープから日付が変わっているようだ。
空の色が青い。
「フィーンド氏は、まだ見つかりませんか!?」
「警察の総力をあげて探しているのですが、全く……」
騎士テイラーが叫び、父親が残念そうに言った。
フィーンドが行方を晦ましてしまい、2人とも焦っているみたいだ。
「一刻も早く見つけなければ、また新たな被害が……」
騎士テイラーの言うことはごもっともだ。
殺戮者を野放しにするわけにはいかない。
何せ、何処で人を殺すか分かったものじゃないからだ。
「分かっています。何とかして見つけ出さなければ……」
父親は、部下の警察たちに指示を飛ばしつつ、騎士テイラーに返事をした。
ズドォォォォォォォォォン!!!
突然、何処かで爆発する音が聞こえてきた。
「何!?」
「遅かったか!!」
父親と騎士テイラーが同時に驚いた。
ビデオカメラが動き、爆発が起きた方向を映す。
画面の奥の方から煙が上がっているのが見えた。
「至急、爆発現場まで行くぞ!」
「はい! ケインさん!」
父親はすぐに部下の警察に指示を出して、走っていった。
「俺たちも行くぞ!」
「はい!」
騎士テイラーも画面に向かって言い、父親の後に続いた。
画面が少し揺れながら、爆発の煙の方にどんどん近づいていった。
ドガァァァァァァァァァァァン!!!!
再び、大きな爆発音が鳴った。
今度はかなり近かった。
「死者が出ていなければいいのですが……」
父親が速度を落として、騎士テイラーに話しかけた。
「そうですね……。ですが、今はとにかく急ぎますよ!!」
「はい!!」
騎士テイラーは返事をしたが、すぐに真剣な表情になって、父親を急がせた。
ズゴォォォォォォォォォォン!!!
また、爆発だ。
相当近くにフィーンドがいる……
「先に行っていて下さい!」
騎士テイラーは、自分の走るのが遅いからか、父親に先行するように言った。
「分かりました! お前ら、早く行くぞ!!」
「はい! ケインさん!」
騎士テイラーに返事をし、父親は部下たちと共に先に行った。
「何も無ければいいんだが……」
素の口調で騎士テイラーは呟いた。
だが、おそらくこの後何か起きてしまうのだろう……




