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血塗れ悪鬼事件  作者: 斜志野九星
Interval Story 2 たった1つの問題
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Story.12 忠告の意味

「そういえばさ……、騎士テイラーが言っていたたった1つの問題って何なんだろうね?」

 レフシィが突然、俺に訊いてきた。

「ん? そんなこと言っていたか?」

「ほら、1本目のビデオテープの最初に騎士テイラーが言っていたじゃん」

 そうだっただろうか?

 そういえば、何だかそんな気がするが……

「いや、気になったんだよね。何でこの『血塗れ悪鬼事件』が『イレイズド・ファイル』になったのか……」

 レフシィの言いたいことは分かった。

 要は『イレイズド・ファイル』になった理由が、不明瞭なのだ。

 確かに気になるには気になるが、それは俺にとって二の次だ。

 今は、何としても父親が何故死んだのか、どういう人だったのかを知ることが先決だ。

「この事件、不思議なことが多いよ。それなのに、騎士テイラーはたった1つの問題と言っていたんだ。1つだけだよ。いったい、何が問題だったのか……」

 レフシィが1つという部分を特に強調して言った。

 そうか、1つだけなのか!!

 この事件は、フィーンドやハイドの暴走、謎の武装集団の介入等、謎なことが多い。

 それなのに、この『血塗れ悪鬼事件』が『イレイズド・ファイル』になった理由は1つだけ……

 これは確かに何か変だ。

「まあ、妥当に考えるんなら、武装集団の出現で騎士団の手には負えなくなったってところじゃないか?」

「それだったら、別にビデオテープを編集してまで忠告をする意味はないと思うんだよ。それに、騎士テイラーは、殺戮者を恨まないで欲しいと言っている。意味の分からない暴走をしているのにだよ!」

 俺が適当な回答をすると、レフシィはそれに更に被せてきた。

 レフシィにとって、騎士テイラーの忠告は、重大なことなんだろう。

「それは、まあ……あの銀髪の男のせいみたいだし……」

「理由がちゃんと発覚していないのに、そんなことを騎士が言うのかな?」

 言うのかもしれないし、言わないかもしれない。

 ただ、レフシィが注目したことは確かに妙だ。

「ま、まあ、次のビデオテープを見れば、分かるんじゃないか?」

 俺はこれ以上レフシィに答えを返せそうになかったので、話題をビデオテープに移した。

 これで、そっちに行ってくれればいいんだが……

「そうだね……」

 ふう……

 良かった……

「じゃあ、ビデオテープを入れるよ」

 そう言って、レフシィは機械を操作し始めた。

 これが最後のビデオテープだ。

 おそらく、レフシィの疑問もこのビデオテープで分かることだろう。

 そして、何より父親の死の真相がようやく分かる。

 いったい、何が起こって父親は死んだのか……

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