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血塗れ悪鬼事件  作者: 斜志野九星
File Group 2 潜みし殺戮者
34/53

File.24 銀髪の男

 突然、視界が晴れた。

 画面に4人の人物が映っている。

 4人……?

 1人は父親だ。

 もう1人は騎士テイラーだ。

 更にもう1人は元殺戮者のハイド……

 そして、もう1人。

 いつの間にか、銀髪の男が立っていた。

 このヘリコプターは、この銀髪の男と同じ勢力の物だったのか!?

 そういえば、ヴィールがヘリコプターがどうしたとか言っていたが、まさかそれと同じ組織……

 ということは、ヴィールやフィーンドを襲った組織と同じってことか!!

「初めまして、ハイド……」

 銀髪の男がハイドを呼ぶ。

 男なのに、何とも甘い声だ。

 まるで、人の心を揺さぶるような、そんな感じの声だった。

「お、お前は誰だああああああああああああ!!!!!」

 ハイドは、パニックが収まっていないのか、大声で銀髪の男に返した。

「呪いが、効きすぎているな……」

 その男はまるで、ハイドが何故パニックに陥っているのか知っているのかのような口ぶりだ。

 間違いない。

 フィーンドが殺戮者になったのも、ハイドが暴走したのも、こいつが元凶だ。

 何かしらの方法で、2人をあんな風にしたに違いない。

「安心してくれ。私は、お前の味方だ」

 甘い声で、銀髪の男はハイドに言った。

 ハイドの味方だって?

「み、味方ああ!?」

「そうとも、お前のような殺戮者を求めていた」

 何だ、こいつは?

 殺戮者を勧誘しているぞ……

「おい! お前は何者だ!」

 蚊帳の外にされていた父親が叫んだ。

 サブマシンガンを構えて、銀髪の男を威嚇している。

「それは明かすわけにはいかない」

 銀髪の男が振り返って、父親に言った。

 サブマシンガンを向けられているにも関わらず、尚も甘い声で淡々と喋っている。

 ひょっとして、この男は威嚇されていることに気付いていないんじゃないかと思えるくらいだ。

「……どっちも秘力使いじゃないのか……」

 そして、残念そうな溜め息をついた。

 この男は、秘力使いを探しているのか?

 何のために?

「まあ、多少計画が狂ったが、隠蔽もできたし、良い収穫もあったから、良しとするか……」

 計画?

 隠蔽?

 いったい、何のことを言っているんだ?

「それでは、騎士や警察の諸君。さらばだ!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドド!!!

ズドドドドドドドドドドドドドドド!!!

 ヘリコプターからの銃撃が、土煙を巻き起こした。

 再び視界が閉ざされる。

キィィィィィィィィィィィーーーーーーーーン……

キィィィィィィィィィィィーーーーーーーーン……

 ヘリコプターが、動き出す音が聞こえてきた。

 同時に土煙がだんだんと晴れていく……

 いつの間にか、銀髪の男とハイドはいなくなっており、父親と騎士テイラーがただただ立ち尽くしているだけになった。

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