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血塗れ悪鬼事件  作者: 斜志野九星
File Group 2 潜みし殺戮者
30/53

File.20 秘力の奇襲

「はあ……はあ……はあ……」

 しばらくして、騎士テイラーが追いついてきた。

 凄く辛そうだ。

 やはり、重い鎧を着ながら走るのは大変なのだろう。

「騎士テイラー。今、ハイドさんの悲鳴が聞こえてきませんでしたか?」

 父親もさっきの悲鳴がハイドのものだと思っているみたいだ。

「はあ……はあ……え?」

 騎士テイラーにはちゃんと聞こえていなかったみたいだ。

 というか、大丈夫か?

 他人の声も聞こえないほど疲れているって……

「ハイドさんの悲鳴が聞こえてきませんでしたか?」

 父親がもう1回言った。

「え? 何で、ハイドさんが出てくるんですか?」

 まだ状況が飲み込めていないのか、騎士テイラーが質問する。

 相当疲れているぞ……

「今、悲鳴が聞こえてきたんですよ」

 そんな騎士テイラーに、父親は丁寧に説明している。

 さっきからだいぶ時間が経ってしまっている。

 おそらく、騎士テイラーには聞こえていなかったんだろう。

「悲鳴? 何でまた……」

 騎士テイラーの疑問はよく分かる。

 だが確かに先程、悲鳴が聞こえてきたのだ。

「さあ……」

 一瞬、他人事のような発言をした。

 それでいいのか、父親よ……

「とりあえず、先に進んでみましょう」

 騎士テイラーが歩いて様子を見ようとした。

ビュン!!

 突然、何かが騎士テイラーの目の前を通っていった

 今のは『秘力』!?

 何で、ここで『秘力』が出てくるんだ!?

「死ねええええええええええええ!!!!」

 何者かの大声が響き渡る。

 この声は……

「ハイドさん!?」

 父親がとても驚いた顔をした。

 間違いない。

 さっきの悲鳴と同じ声だった。

 となると、今の『秘力』を放ったのはハイド……?

 意味が分からない。

 何で悲鳴を上げていた人が、『秘力』なんかぶっ放しているんだ?

「う、うわあああああああああ!!」

「助けてええええ!!」

 鉱員たちがたくさん逃げてくる。

 父親と騎士テイラーは、その突然の出来事に口が空いてしまっている。

「あ、騎士に警察! 助けて下さい! ハイドが突然……」

 鉱員の1人が、父親と騎士テイラーに気付いた。

 鉱員の口からも、やはりハイドの名前が挙がった。

 いったい、何がどうなっているのやら……

「分かりましたから、落ち着いて逃げて下さい!」

 騎士テイラーは、鉱員の肩を叩き落ち着かせようとした。

「ケインさん! 何がどうなっているのかよく分かりませんが、行きますよ!」

 そして、ルークブレードを引き抜いて、父親に向かって言った。

 父親もサブマシンガンと警棒を持って、騎士テイラーの後に続いた。

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