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血塗れ悪鬼事件  作者: 斜志野九星
File Group 2 潜みし殺戮者
29/53

File.19 不審者を追え!

 画面に、先程の男の後ろ姿が映る。

 銀色の髪がとてもきれいだ。

 黒い服によって、尚のことその髪がはっきりと見える。

「あの人がどうかしましたか?」

「いや……鉱山に行くにしては、おかしな服装ではないですか?」

 父親もその男の異常さに気付いたようだ。

 ちょっと遅い気もするけど……

「そうですか?」

 騎士テイラーは、あまり気にしていない。

 大丈夫か、騎士……

「すみませーん! ちょっと良いですか?」

 父親は大声で、銀髪の男に声をかけた。

 今、騎士テイラーの返答をちゃんと聞いてなかったよな……

 父親の声が聞こえたのか、銀髪の男はピタッと止まった。

 そして次の瞬間、猛スピードで走り出した。

「ちょ、ちょっと! 追いかけますよ!!」

「は、はい!!」

 父親が走り出し、少し遅れて騎士テイラーも追いかけだした。

 それから更に少し遅れて画面の方も動き出した。

 ビデオカメラ持ちが走るのに手間取ったようだ。

 銀髪の男は、凄いスピードで走っていき、画面の小さな点になりそうだった。

 父親は軽装だが、とても銀髪の男に追いつけそうにない。

 進む度に画面が上下に揺れる。

 うまくビデオカメラを固定できていないのだろう。

「ケインさん、待って下さーい!!」

 だんだん、鎧を着込んでいる騎士テイラーの走りが遅くなり始めた。

 悲鳴にも似た叫びを発したが、父親には聞こえていないみたいだ。

「テイラーさん、先行きますね!」

 ビデオカメラ持ちが騎士テイラーに言った。

 それに対しての返答はない。

 騎士テイラーは返事をする元気もないみたいだ。

 瞬く間に、騎士テイラーが画面から消えた。

「おい、待ちたまえ!!」

 父親の大声が木霊する。

 なんか発言が、軍の人みたいだな……

 それよりも問題なのは、父親と銀髪の男との距離だ。

 画面越しなのでちゃんとは分からないが、更に空いてしまっている気がする。

 このままではそのまま逃げられてしまうぞ……

「くっ、こうなったら……」

 父親がサブマシンガンを取り出した。

 まさか、走りながら撃つつもりか!?

ズダダダダダダダダダダダダダッ!!!

 銃声と共に爆発が見えた。

 だが、銀髪の男には一発も命中していないようだ。

 男の走るスピードは全く衰えない。

「駄目か……」

 そして遂に、銀髪の男が画面から消えてしまった。

 父親の目からも見えなくなったのだろうか、父親は走るのをやめた。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 突然、悲鳴が聞こえてきた。

 何があったんだろうか?

 というか、今の声、何処かで聞いたことがあるような……

 さっきの……ハイドだっただろうか?

 彼の声に似ていた気がするが……

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