第1話 ~ プロローグ ~
初投稿です。
よろしくお願いします!
俺の名前は佐藤猛、17歳だ。
俺は今、異世界にいる。
しかも勇者御一行の1人として。
遡ること1時間前..........
俺はいつも通りに高校に行き、いつも通りに授業を受けていた。
我が高校はそれほど頭もいくないし、悪くもない。
中堅高校だろう。
クラスも3クラスあり、俺のクラスは2-Aだ。
成績もそれほど良いとは言えず、いつも中間ぐらい。
部活は何もやっていない。スポーツもある程度はできるが、特に得意なものもない。
どこにでもいる高校生だ。
そんな俺は今日、最後の授業を受けていた。
俺は授業中少し眠気が襲ってきており、少しウトウトしていると、突然教室が暗くなった。
「きゃー!」
「な、なんだ!」
誰かが悲鳴をあげている。
俺は目が覚めて席から辺りを見渡した。
皆が騒いでいると、急に教室の床が光だした。
眩しすぎて目を開けていられず堅く閉じた。
気がつくと見知らぬ場所にいた。
周りは石の壁で覆われており、床には漫画でよく見る魔方陣の様なものが描かれている。
皆が困惑していると、扉から鎧やローブを着た人達が入ってきた。
その中に綺麗なドレスを着た、いかにもお姫様の様な女性が、
「皆様、どうか落ち着いてください。私は、サルーレ王国の第一王女のミランダ・ルク・サルーレです。」
「あの......ここは一体?」
クラスの学級委員長が声をかける。
担任の先生は状況が掴めず、オロオロしている。
「ここはサルーレ王国の王城です。そして皆様にはある頼み事がありまして、異世界から召喚させていただきました。」
「え?!それって......」
「うそ!じゃあここは......」
皆が驚きの声をあげる。
この姫様が本当の事を言っているのなら、ここは異世界と言うことになるな。
「どうか落ち着いてください。詳しい話しは私の父がお話ししますので、着いてきてください。」
そう言ってお姫様は部屋から出ていってしまった。
「ど、とうします?」
先生が学級委員に聞いている。
なんとも頼りない先生だ。
「とりあえず話を聞きましょう。」
学級委員は皆を先導して部屋から出た。
俺もそれに着いていく。
部屋から出ると、階段があり登ると、大きな部屋に出た。
目の前には玉座があるため、どうやら謁見の間というやつだろう。
そして玉座に座っているハゲたおっさんが王様なのだろう。
皆が王様の前まで来たら、王様は立ち上がり、
「皆のものよく来てくれた。儂はサルーレ王国の王、グエン・ルク・サルーレと言う。我が娘のミランダから聞いていると思うが、ここは皆が来た世界とは別の世界だ。」
と話し出した。
こんな感じのゲームやラノベを知っている人ならこの先の台詞がわかるだろう.......
俺もそういう類いのはいくつか見たことがあるので予想できた。
「皆には頼みがあって召喚した。その頼みは.......この世界の魔王を倒してくれ!」
はい、きましたー!
予想通りの答えです!
こうして俺は異世界に来たのだ。