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閑話休題 ☆魔王様、久し振りにやる☆

あ書記「ナハトマもドローンもやられたそうです。やはり復活しきっていないからですね。どちらも魔王軍抜群の勇将でしたが、力を出し切らないで死んでしまうのは惜しいことです」

魔王「おのれぇ……他の小説家になろうの小説では主人公が最強で無双が多いのに、完全に復活していない相手に無双するとはいけすかねえ野郎だ。もっと強くなってから無双しろ。馬鹿」

あ書記「なんか、聞くところによるとお姫様も救出したそうですよ」

魔王「あの無能兄弟の報告だろ? 褐色娘は放っておけ、王に近づけないんだったら、この作戦は意味ねーわ」

あ書記「となると、全ての配下を全員召集しますか」

魔王「いや、無能兄弟は国王軍の情報収集に回せ。それ以外は――


 この遺跡に集合だ。


 魔女も放って置け、これ以上の足止めは無意味だ。どう足掻いても遺跡まで辿り着く、その時に俺が直々に殺してくれる」

あ書記「ちなみにですが、ヴィルヘルムへはなんと言いましょうか」

魔王「あいつは俺が服従していると思っている。嘘情報をかませて尻尾でも振っていろ。最後の懸念は赤龍だが、やつがいつ気付くかが勝負の分かれ目だ。楽しいなぁ。主導権を握って戦うって言うのは楽しいものだな」

あ書記「その通りです」

魔王「……」

あ書記「どうしましたか?」

魔王「あ書記……よ。お前女だよね」

あ書記「……」

魔王「うりゃ」

 むんず。

あ書記「あーれー」

魔王「げへへへへ」


 一分後。


あ書記「うう……辱められた(しかも早い)」

魔王「はーはっはっは! これで俺の子どもが産まれるぜ」

あ書記「……百発百中ですか」

魔王「当たり前だ。さて……あ書記よ」

あ書記「なんでしょうか」

魔王「最後の戦いまでにすべての仕事を終わらせて、下野するのだ」

あ書記「なんでですか!」

魔王「せっかく復活したのだから、何があったとしても、俺の息子がいれば魔王の時代は必ず戻るのだ。バックアップを取るのはパソコン仕事の基本だぞ!」

あ書記(子どもをバックアップ扱い……)



 外伝 完

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