閑話休題 ☆ジニーちゃんの休日☆
……デュランとギルが迷宮の地図を製作していますが、私とコロネちゃんは暇で仕方がありません。
ただ、私が一人っきりになるとさらわれる恐れがあるので、コロネちゃんの頭の上にアイ=ドールを乗せて外出することにしています。
ついでに勇者の剣――ヘルメスも背中に担いで歩いています。街の中からいたるところに金属があるので、何かあってもこれで迎撃できるといいました。
たまに……「ちっ」という音が聞こえましたが、おそらく追跡者でしょう。
不思議なことですが……何故彼らは迷宮の地図を手に入れたのでしょうか。
それに……こんなに超絶可愛い私に何故手をつけなかったのか?
もしかしたら、私はそんなに可愛くないのか……。
……そうに違いない。
今までお姫様補正とダークエルフ補正がかかっていたのね。
もう少し容姿に気をつけよ……。
「ど、どうしたの? ジニーおねえちゃん」
コロネは毎日清潔にして、服装を可愛くしたら美少女だった。
これなら思春期真っ盛りのデュランも間違いを犯すはずだ。
なんか婚約者とか言っていたし、どこまで関係が進んでいるのか、怖くて聞けなかった。
「どうしたら、可愛くなれるかなって……」
(い、嫌味だ……ダークエルフのくせに……)
「どうしたの?」
(……もしかしたら可愛いじゃなくて、綺麗と言って欲しいのかな。女は自分の中に答えを持っているから、肯定してもらいたいと思っていると聞いたことがある)
「おーい」
「おねえちゃんは綺麗だよ!」
(コロネちゃん、凄い形相だ……やっぱり私は不細工なのね……。そんなに必死になるほど……。いや、不細工だからと言ってなんだ! 両親から貰った大事な顔じゃないか! ああ……お姫様補正も利用してやろう! ダークエルフ補正も利用してやろう! 補正も全て私の要素だ! そして、綺麗な服を着よう! 化粧も真面目にしよう! 所作は優雅になろう! 自分を磨くと言う逃げ道に走らず、優れた資質を持つ立派なエルフになろう! 私がこの世界の主役だ! 世界は私のものだぁ!)
「うらー! 私は覚醒した!」
「どうしたの! ジニーおねえちゃん! 落ち着いて!」
外伝 完




