桃太郎アドベンチャー、その8
―――柚木家、只今布団集会にて反省会中である―――
「おぃぃぃ!! 何だこのオチは!?」
「何だって・・・何がだ?」
「何がだ、じゃなくてっ!! 桃太郎アドベンチャーだよねこの物語のタイトル!? 最終的にアドベンチャーがホラーになってんだろ!!」
「元からそういう趣向だったのだろう。ミルちゃんのところから徐々に全貌が明らかになっていたしな」
「確かにそ・・・つーか監獄って何だ!? 何で俺が捕まらねーといけなかったんだよ!!」
「それは弥太兄が痴漢したからでしょ。ナーたんの身体を好き放題まさぐってヌチュヌチュヌチュヌチュ・・・」
「まさぐってねぇよ!! 誤解招くような卑猥表現止めろ!!」
「とりあえず一旦落ち着こう弥太君? 酸欠しちゃうからね」
「兄ちゃんに関しては出番無くて・・・ってもういいや・・・力抜けたわ」
怒鳴り散らし続けていた弥太は布団に顔を埋めて力尽きてしまった。そうとうお疲れ気味のようだ。無理もない、ずっと怒鳴り、動き、出ずっぱりだったのだから。
「というわけで、僕は出てなかったけど・・・皆、演じてみて何か感想はないかな?」
「弥太兄が鬼畜外道だった・・・」
「弥太坊が傍若無人だった・・・」
「ヤー君が怖かった・・・」
「にぃにに初めて冷たくされた・・・」
「とりあえず一度死にたいです・・・」
「俺の悪口だけじゃねーか!! つーか花鈴に至っては重症だよ!! 見てこれ意気消沈してるよ!?」
「ま、まぁ、しょうがないよねぇ~? リンリン出番少なかったんだし?」
「そこじゃねーだろ!! あんな挿絵投稿されて演じろ言われたらこうもなるわっ!!」
現在花鈴は柚木家メンバーから一人離れたところで背を向けながら横に寝っころがり、今にも消えてしまいそうに真っ白になっていて、目に生気が込められていない状態になっているのである。役目が役目だけにダメージがでかいのは致し方なき事だ。俳優だって女優だってドラマのために無理やり○○○○させられたりするのだから、それと同じであ・・・
「それはまた別の話だろ!! フォローの一つくらい掛けてやれる優しさくらい見せてやれよ!!」
・・・人生楽ありゃ苦あり、である。
「強引かつ適当にまとめてんじゃねぇ!!」
「そういえば弥太君、感想は?」
「俺がそれ言ったらキリがなくなるわ!! 彩晴はウゼェし、姉御は暴力的だし、神奈ちゃんは腹黒いし、ミルちゃんは途中演技忘れるし、花鈴に至っては同情の心しか持ち合わせられねーよ!!」
「おぉ流石弥太兄、綺麗にまとめてみせたね」
「にぃにアレだからね! 全部演技だから私は腹黒くなんてないからね!」
「ゼェ・・・ゼェ・・・それは知ってる。事実だったらショックで三日三晩寝込んでるよ」
「弥太君アレだよ・・・私のアレはきっと私の奥底に眠る感情の一つなんだよきっと・・・軽蔑してもいいんだよ?・・・」
「落ち着け花鈴、そんなことないし、しねぇから正気に戻ってくれ」
「弥太坊アレだぞ、私のはあれ素だから勘違いするなよ」
「・・・いや素なんじゃん! 何を勘違いしろってんだよ!?」
「それじゃ皆、次の番外編に向けて何かアイデアを・・・」
「ヤー君が冷たくなるからもうヤダッ!」
「「「同意」」」
「何かスイマセンね! 俺だって好きでやってたわけじゃないんです!」
「それじゃぁ、次回から通常の日常に戻るので皆さん宜しく~♪」
「最初から最後までグッダグダだよ!! 二度としねぇからな番外編!!」
―――こうして、今日の布団集会は終わりを告げるのであった―――




