第一章登場人物
★セリーナ・シュヴァリエ(セリ・エストレ)
17歳 150㎝ 小枝のような細い手足を持つ小柄な少女。
濃い茶色の髪をペンと棒でお団子を作っている。特徴的な榛色の瞳の持ち主。
下級階層地区の配達屋の看板娘。独自の方法で誰よりも早く配達し、誰よりも道を知り尽くしている。
将来は地図屋を開く事を夢にしており、夢の実現の為に王宮学院入学の費用を稼いでいる。
15年前に誘拐された名門貴族血縁の少女。
★アレクシス・ボージェ(通称アレク)
18歳 185㎝ 黒髪ストレートの襟足にかかる長めの髪。一重の切れ長の紫の瞳の持ち主。
一人称は私。実は存在を隠されていた第二王子で、国王の密偵として動いている。
セリがセリーヌである事を早い段階で見抜き、強引なやり方でセリを案内役として仲間に引き入れる。
★エリオット・デュアイン(通称エリ)
18歳 180㎝
蜂蜜色の柔らかな髪。ぱっちり二重の青い瞳。一人称は僕。
名門デュアイン公爵家の次男。明るく暢気な性格でムードメーカー。人懐っこく、寂しがりやで年下のセリにあしらわれる事も。
世間には病弱と言い表に出ずにアレクと共に行動する。
★アンリ・エストレ(テオ・エストレ)
190㎝ 43歳
セリと一緒に暮らす“おじさん”。セリは母親の兄だと思っているが、実は15年前セリを攫った張本人。病気で声を失ったと説明しているが、ミレーヌ毒殺事件の際、同じ毒で声を失った。
元々はフォーリッジの田舎のエストレ伯爵家の三男で、デュアイン公爵家に仕えていた騎士だが、テオを名乗るようになってからは貴族に会う事は避け、商団の護衛や盗賊退治をする雇われ兵士をしている。
★グレゴワール・デュアイン公爵(東の公)
175㎝ 40歳 セリによく似た榛色の瞳を持つ。
貴族の中でも特に力を持つ二大公爵家の一つ、デュアイン公爵家の当主。
自信家だが15年前の事件で心に大きな傷を負う。
家族愛が強い。
★ミレーヌ・シュヴァリエ
156㎝ 明るい榛色の瞳の持ち主。
婚約者が居たが、王宮学院で出会ったユリウスと恋に落ち駆け落ちする。
セリの母。セリが2歳の頃、事件に巻き込まれ死亡。享年22歳。
姉である王妃であるクローディーヌによく似ていた。
★ユリウス・シュヴァリエ
セリの父であり、ミレーヌの夫。
王宮学院で教授をしていた頃、学生のミレーヌと恋に落ち結婚。
ミレーヌの死後は姿をくらましている。
★クローディーヌ・ボージェ
160㎝ 明るい榛色の瞳の持ち主。42歳。
アレクシスとクリストフの母であり、王妃。セリとエリオットの伯母でもある。
自分の身代わりとして妹のミレーヌが死んだ事で心に大きな傷を負っており、当時強く出れなかった事を悔やんでいる。その反動からか、かなり強引な性格になった。
★マリア
170㎝ 80㎏ 38歳
セリが勤める配達屋の女主人。
元売れっ子娼婦で、王宮学院に入る為の勉強でストレス太りした。
テオを愛している。
★セドリック・ジェローム 68歳
アレクシスに仕える執事。
痩せており、少し薄い白髪を後ろに綺麗に撫で付けている。
小さな眼鏡を高い鼻にちょこんと乗せている。一見厳しそうだが、優しい。
王宮学院を出ており、ビコロール商会を開くにあたりセドリックの名を使用した。
セリの勉強の先生でもある。
★コニー
テオの仕事仲間であり、セリとテオの家の上階の住人。
快活で面倒見のよい性格だが、ビコロール商会の存在を知っていたようで、いつの間にか姿を消しているなど、秘密がありそう。
★クロード・セドラン男爵
男爵の爵位を買った怪しい男。闇市で塩を売り荒稼ぎしている疑いがある。
★ヒューガルド
セドリックの甥。従者としてラングドン行きに同行する。
★リタ
46歳にして初孫誕生。
下級層地区一番の大きな食堂を経営するやり手。葡萄酒を作るのが上手と評判。マリアが配達屋を開く際色々世話をしたらしい。
★ドイル
下級層地区にあるセリの行きつけのパン屋の主人。
セリを娘のように可愛がっている。商売っ気の無い人の良い人物。
★サジ
表向きは王都の門番。実はデュアイン公爵に仕えている隠密。
★ジャン
ラングドンへの用心棒ゾイドになりすまし潜り込んだ刺客。
★赤髪の男(名前はまだ無い)
ジャンの仲間。




