6 王都の館が王妃様の手の者に包囲されました
「辺境伯令嬢を引き渡せ!」
夜になってさあ寝ようとした時のことでした
外からいきなり声が聞こえてきました
王宮では精神的にヘトヘトになりました
返ってきてご飯を食べて入浴してホッとしたら寝むくなったんです
だから寝ようとしました
そうしたらいきなり外から大声が聞こえてきました ←今ココ
・・・私の不幸は一体いつまで続くのでしょうか(涙)
寝巻の上にガウンを着て部屋を出ました
廊下では使用人達が右往左往しています
館の正面の門が見える部屋に移動して窓から外を見ました
いくつもの松明が屋敷の周りを囲んでいました
そしてその灯り越しに見える兵士達
どうやらとんでもないことになっているようでした
でも兵士達は中に入ってきていません
なんででしょう?
後で知ったのですが副隊長さまがいるおかげでした
・・・すごく怖がられているんですね(汗)
その副隊長さまですが屋敷の玄関から出て行く最中でした
はて?
こういう場合は辺境伯家の護衛とかなのでは?
そう思いました
全然関係のない?副隊長さまが出る意味が分かりませんでした
まあすぐに分かったのですけどね(笑)
「王様が認めた婚約者がいる御令嬢を無理やり奪いとり、第三王子と婚約させようとするとは何事だ!」
副隊長さまが大声で怒鳴りました
館の周りには王妃様が派遣した兵士だけでなく、様子を見に来た近所の貴族の使用人やら、平民達がいます
彼らに我が家の正当性を訴えるという訳ですね
相手の出鼻を挫くとともに、世論を味方につけるとはいい仕事していますね
おかげで王家の評判は地に落ちるんじゃないんでしょうか?
だって
「王家は何をやっているんだ!」
だとか
「酷いぞ!」
だとかの罵声が見物人の方から飛んできていますもの
多分明日の朝というか、今日の夜中に全貴族に知れ渡ることでしょう
・・・ざまあみろ、でございます
でもそれだけではありませんでした
「私こと第五騎士団三番隊副隊長ヨウは過去に大怪我を負った際、辺境伯家の御令嬢の治癒魔法で命が助かったことがある!
今、その恩を返すところである!
貴様らだって治癒魔法を掛けてもらった者が居るだろう!
それなのに恩人に刃を向けるとは恥をしれ!」
と叱責していました
王家の非道と、人の道に外れた行為の両方を責められた兵士達は動揺していました
そりゃそうです
私は結構な人数に治癒魔法を使いましたからね
貴族や騎士で私が治癒魔法を使わなかった人は多分いないんじゃないですかね
心あたりがありすぎるので動揺もするでしょう
あとギャラリーからの声も酷かったですしね
だって
「恩を仇で返すのか!」
ですとか
「恩知らず!」
って怒声が束になって飛んでましたよ
これで心を動かさない人間はいません
という訳のダブルパンチで兵士達はタジタジでした
・・・しかし凄いですね、副隊長さま
口先だけで兵士を圧倒していました
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ようやく治癒魔法のことが出てきました
でもいまだに治癒魔法を使う場面がありません
タイトル詐欺と言われないかとドキドキする毎日です(苦笑)




