19 王妃様のその後
「お食事です」
そう言って置かれたのはスープとパン1個のみでしたわ
「うーうーうー」
文句を言おうとするのですが口が上手く動きません
この貴族牢に入った初日に飲まされた毒のせいですわ
食事に毒を入れるなんてなんて卑怯なのかしら
帝国の第三王子だと大層なことを言っていても底が知れるというものですわ
今に見ていなさい
絶対に仕返しをしてやるわ
王妃の返事?を聞いたメイドは肩を竦めた後、部屋から出て行きましたわ
王妃とは会話できないとでもいうのかしら?
不敬ですわ
絶対に許しませんことよ?
あとで泣いて謝っても許してあげませんわ
今に侯爵がわたくしを助けにきますもの
少々手間取っているようですがもうすぐ来ることでしょう
その時は覚えてらっしゃい
泣いて謝っても許して差し上げませんわ
-------------------------------------------------------------------------
王妃様は侯爵が平民に落とされて一般牢に入っていることを知りません
甥っ子が貧乏子爵になったため助けに来ることができないことも知りません
あえて情報をシャットアウトして一縷の望みを残している帝国の第三王子が鬼畜です




