12 助けを求められました、上から目線で(苦笑)
「どうが当家の御子息に治癒魔法を使って頂きたい」
領地に帰ってしばらくして使者の方に言われました
絶対に断らないだろうって口調でしたね(苦笑)
ごきげんよう
辺境伯が娘、ソフィアです
ようやく領地に帰って来れました
帰って来る途中で王妃様の実家の侯爵家の兵士に襲われたのですがなんとか逃げ切れました
偶然昔助けた方に助けられたのです
情けは人のためならず、とはよく言ったものですね
領地に帰ったらもう一安心です
だって見知らぬ人がいたら話題になるくらい僻地なんですもの
看板を背負って笛太鼓を鳴らしているようなものです
一発で判りましてよ?
という訳でのんびりしていました
辺境伯領は僻地な分いろいろな人がいます
鍛冶師、洋裁師、お針子、お医者様、大工、石工、その他イロイロです
いないと生活に困りますからね
つまりは領地の中だけで完結することができます
ですから王家に睨まれるのが嫌で我が辺境伯と取引をしてくれる貴族がいなくても問題がありません
それに治癒魔法使いもいますからね
一方、他の貴族はそうもいていられません
お互いに融通し合って助け合いです
当然のことながら治癒魔法を希望する場合は私のいる辺境伯へ依頼がきます
いままでは無料で行っていました
ノブレスオブリージというやつです
ですが現在は王妃様の機嫌を損ねるのが嫌でどの貴族も我が辺境伯と交易をしていません
それなのに某子爵家から治癒魔法の依頼がきました
なんでもご子息の熱がもう2週間も下がらないんだとか
医者曰くこのままだと体力が尽きて死んでしまうでしょう
跡取り息子の一大事ですね
当然のことながら辺境伯家に依頼がありました
執事が使者として訪ねて来て依頼してきました
こちらが困っている時に助けてくれないくせに、自分が困っている時には助けてくれってふざけていますよね
ですから言いました
「お断りします」
鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていましたね
今まで無料でしていたので完全に下に見ていましたね
「困っているのですよ!」
だとか言ってごねています
鬱陶しい、ごほん、騒がしいので護衛の人にお願いして放り出して貰いました
・・・私は悪くないですよね
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御子息は残念ながらお亡くなりになりました(合掌)




