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趣味卜占師の異世界記  作者: 鳥飼 心裏
3/7

3

R15Gってどの程度かしら?と首を傾げながら書いてます

ご注意を

森の茂みから低くびく唸り声が聞こえてくる。


一際大きくガサッと鳴った茂みから何かが飛び出してくるのと、本能的に身体が横へと転がり込むのは同時だった。


獲物を仕留め損ねた犬のような生き物は、唸り声を上げながらこちらへ向き直り、飛びかかる姿勢を整える。


何時でも飛び書かれそうなそいつに反して、こちらは情けなくも仰向けから上半身を起こしてるだけの無様な姿なわけで。


ーーヤバい、ヤバいヤバいヤバいヤバい!!!


危機感だけは感じるのに浮かぶはその三音の単語ばかりで、解決策など全く浮かばない。


運動経験は学生時代の体育が最後!武道経験?皆無の文化部でした!対あり!!


そんな絶望的状況下、1枚のカードが目の前に飛んでくる。思わず両手で受け取れば、カードが光り出して前方へ伸びたのと、犬っぽいものが飛びかかってきたのは同時だった。


眼前に迫った牙が、悲鳴とともに天をむく。


ずっしりと自身と串刺したものの重さを伴って両手にあるのは、どこか見覚えのあるような双剣だった。


余程切れ味がいいのか、犬?の重みでこちらが耐えきれなくなるよりも先に、自重で切り裂かれていき、ぼとりと足の上に死体が落ちた。


「ヒッ」


そこまでの重症でさすがに絶命してるらしく、もう起き上がって襲ってくる気配はないが、体液と身体からの温かさや不快感、身近な動物に似たものを殺してしまった罪悪感に襲われる。


恐怖か、罪悪感か、安堵からか解らない涙まで出始めた時。再び森の茂みが、今度は鈴の音と共にガサガサと音を立て始めていた。

初めて見る生き物って断言できませんよね。


犬とオオカミなんて見分け着く気もしないですし、狸とアライグマも見分け着く気がしません。

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