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SFC 信長の野望 武将風雲録

SFCのマイナーゲームをやってみた感想文です。

このゲームは違った遊び方で非常に楽しめました。

まず、このゲームを始める前に『ポピュラス2』『ドラゴンズアース』『SimCity2000』という3本のソフトをサラッとクリアしまして、それぞれ面白かったのですが物足りなさを感じたので、今回この信長の野望 武将風雲録をやってみた次第です。

ただ、このゲーム、普通にプレイしたら長いじゃないですか。そこでチートをフル活用して、このゲームを『Sim〜』風に改良して遊んでみました。凄く面白かったです。

その遊び方として、まずは自分の操る国を『魔界化』します。単純に私の場合、アドレスに+hの計算をするのが面倒だったので第一国、陸奥を魔界化しました。

陸奥を、金、米、町民、兵、鉄砲が無限に湧く魔界にチートします。陸奥なので大名は伊達晴宗、コイツが魔王となります。

無限の金、兵、鉄砲があるので当然、隣接する国は開始と同時に攻め入って平定出来ます。支配した領土の家臣は全員受け入れるか逃がすかで生かしてより多くの人材を確保します。他から来た家臣は忠誠度が低くても米や金の輸送で裏切る事は無いので、そのままでも使えますし、戦に使おうと思えば戦の前に金1000両を与えれば忠誠度が100になり絶対に裏切らないようになります。どんなに攻撃力の低い家臣でも鉄砲隊100で隊を編成すれば全滅して死んでしまうことはまず無いです。

敵地を攻略して城主の武将が自害してしまっても、名のある家臣(秀吉)や武将直系の苗字を持つ人たちを残すことはできるので、そういった人たちを各地の領主にすれば、なんとなく戦国時代の雰囲気だけは残せるので、それで進めていきます。

このチートプレイで後半までの各地の領主の役割は運送業となります。

とにかく陸奥から米、金、町民、兵、鉄砲が無尽蔵に湧くので、陸奥から支配下の国々にそれら全てをひたすら輸送し続けます。このゲームではいっぺんに遠くの国まで物資を運べないため、支配下においた近隣諸国が一時保管倉庫となって全国に物資を行き渡らせる事が当面の主なゲーム進行となります。

それら無限の兵力と金と米があれば、このゲームは最短で1558年7月に全国統一出来ます。

一応、全うにゲームを進めていくと1581年1月に本能寺の変が起こるくらいのペースでシステムが組んでありますので、1558年で全国統一するペースならば、この時点で各地の武将も信長も上杉ですら、まだホントに弱小の若造に過ぎないザコのうちに倒せます。普通にプレイするにしても、最初に信長領や上杉領の隣の国から始めて、開始早々に攻め込めば信長や上杉でも弱いうちなら速攻で倒せるんじゃないかとも思えます。

まあ、そのようにして無限のチート兵力で東北から一気に九州まで攻め落として開始から3年半で全国を陸奥の魔王 伊達晴宗の支配下に納めていく訳ですが、そのまま全国を統一してしまったのでは何も面白くないでしょう。

ここからが『Sim 日本』の始まりな訳で。

ここで、このゲームを『Sim 日本』にするには、どこでも良いので一国だけ侵略せずに残しておく事です。私の場合、相模の北条領だけを残して、残りの全国を統一してゲームを進めました。

ここでチートを切って、ゲームスタートです。

勿論、全国各地の委任も全て解除して、各地の内政だけを行って1580年くらいまでに全国各地を豊かな国にしていくというだけのカオスな地方自治ゲームとなります。

相模藩も周囲の圧倒的な勢力に怯えて自分からは絶対に戦を仕掛けてきませんので、恒久に平和な世の中で地方自治に専念出来ます。

このゲームのシステムは実によく出来ていて、台風や地震なども起こるし、各自治体間での物資のやりとりや人事異動、技術開発やお茶会という名の会合まで、SimCity2000などよりよっぽど現実的で経営戦略が必要とされるシステムが入っているので、地方自治の運営だけやっていくには最適。

治水や産業技術を発展させて町民を増やしたり、税率や米相場を調整して穀物の輸出(輸送)で町の資産を増やしたり、会合に必要な教養や茶器を得たり、そういうのを各地でなんとなく聞き覚えのある人たちがコツコツと地味に行って、数十年単位で徐々に徐々に日本全体が豊かで住みやすい国に変わっていく様を見ていくのって、なって言うか『ジワる』。

こんなのんびりした究極の老人向けゲームって他に無いでしょう。

最後は、全国が充実しきった頃合いをみて、秀吉を単騎で相模に乗り込ませて鉄砲隊に蜂の巣にされるとか、織田の息子を一人で鉄砲担いで乗り込ませて無駄死にさせるとか、陶の軍勢を広島から呼び寄せて兵糧無しで出陣させて餓死で全滅させるとか、いろんな『お遊び』を一通りやった後に、周辺三国から援軍を加えて鉄砲隊100×30部隊で籠城を取り囲んで降伏の説得もせずに圧倒的な絶望のうちに北条家を全員斬首で討ち滅ぼしてエンディングを観るだけです。

ものすごく綿密に練られたのんびりした遊びの出来るゲームであり、反面、SFC史上最も残酷無碍な遊び方も出来るゲームでもありました。

これは面白いゲームでした。

違うやり方でやると面白いゲームでした。

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