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こちら、三木高なんでも屋です。 1-5

どうも!うどんです!

さて、今回は予告していた通りボリュームたっぷり、ないようてきにも楽しめるものになっていると思います!

是非、楽しんでいってください!

「あの…やっぱり、私が払う…」

やっぱり、少し引っ張っている様子。

確かに6万5000円と言う額は、高校生からしたらかなり高く、相当な金持ちのボンボンでもなければ、サッとは払えない金額だ。


「…お前、今日いくら持ってきたんだ?」

「7000円…くらい?」

「残念ながら支払いは今日とコタに言ってるだよな。てなわけでオレが払う。」

「じゃ、じゃあ…私、後で絶対返すから!」

「借金って事か?」

「うん、ちゃんと返済しますっ!」


そうか…借金か…

オレは少し考えて、案を出す。

「そうだな…じゃあ払ってもらおうか…お金じゃないもので。」

「…え?じゃ、ないものですか?」

御萊が立ち止まって上目遣いでキョトンとする。

オレはそれを一瞥して続ける。

「冬巻さんを調査した時、彼女の顔はやっぱり辛そうだったのか?」

「うん…何回見ても…辛そうだった…!」

思い出したのか、少し悲しそうな顔をする。

「なら…その男、クロである可能性が高いよな?」

「うん…そうだね…」


オレはニヤリとして言った。

「なら…もし犯人がクロだったら、絶対に冬巻さんを説得させろ。それで今回の借金はチャラだ。」

「え…?で、でも…!」

「あ、言い忘れたが、返済(せっとく)できなかったら、地の果てまで追いかけて返済(せっとく)させてやるからな?」


そこまで言うと、申し訳なさそうにしてた御莱の顔が少し柔らかくなる。

そして、間もなく笑顔で______

「そっか…ふふっ、分かった!絶対返済(せっとく)するから!親友の力甘く見ないでよね?」

「あぁ、楽しみにしてるぞ?…ちなみに利子は5日に付き500円な?」

「あ、ちゃんととるんだね…」(苦笑い)

「冗談だ。」


そこからは、他愛もない話に花を咲かせた。

…話しながら、オレは心の奥底で密かに思っていた。

(あぁ…やっぱり似ているな…)

脳裏に一瞬、記憶が蘇る。

____『ふふっ、私達兄妹の力、甘くみないでよねっ?」

____『そうかい?あはは、僕も負けないよ!」

幸せだ。限りなく幸せなのに。思い出したくない。

でも…やっぱり似ている。

(どうりで話しやすいわけだな…)


綺麗な青空の下、そんなことは知らず、御萊は楽しそうに話すのだった。


「あれ?随分と遅かったね。」

「お邪魔してます。先輩。」

そんなこんなでアパートに着き、部屋の扉を開けると、ソファに座っているコタと床のカーペットにポツンと座っている美由がいた。

近道を通ってきたのだろうか。

コタには特別に合鍵を渡しているため、恐らく細道を通って来たのだろう。

細道は少し治安が悪い上、昼でも薄暗いのでオレはあえて通らなかったのだが、何回も家に来ている二人は慣れたのだろうか。


オレは一身上の都合から、格安アパートの一角で、親戚からの仕送りで一人暮らしをしている。


「ま、ちょっとな、世間話だ。」

「そうそう、ちょっと、ね?」

いたづらっぽい顔で、オレの顔を見ながら言う。

うむ、やっぱり可愛い。

「そうかい?ならいいんだけど…」


ここで、オレの家の紹介をしておこう。

家賃格安のワンルーム。玄関からまっすぐ行くとリビングがあり、それまでの廊下にIHの台所、風呂場、トイレがある。

リビングでは必要最低限の家具を揃えており、ソファ、TV、ベッド、クローゼットの中にはラノベや漫画、服などが置かれている。

全体的に白を基調とした殺風景な部屋。

まぁ、男子高校生ならこれくらいがちょうどいいだろ。


「私、お茶入れてきます。」

「あ、私も手伝うよ〜」

美由と御萊はすぐにいなくなり、リビングにはオレとコタ二人だけになる。


「あまり女子とは話さないのに、北岡さんとは随分仲良くなったんだね。」

コタが嬉しそうに言う。

まだガキの頃…オレが中坊の時、オレは自らの、過去のトラウマのせいで、女という存在が苦手だった。

というか…見たら色々と、思い出したくないことを思い出してしまう。

今ではコタのおかげで普通に話せるようになったが、依然、自ら女子に話すことは少ない。

「ほんと、龍ちゃんに女子友ができるなんて…あぁ、まるで僕のことのようにうれしいな。」

その頃からこんな感じでまた過保護ぶりだ。

でも、そんなんじゃない。


「いや、さ…御莱…似てんだよ…あいつに。」

「…なるほど、確かにそうだね…」

先程の顔が崩れ、悲しそうにするコタ。

こんなことで変に気遣われてはこっちが申し訳ない気分になる。

「ご、ごめん…」

「いや、大丈夫だ。誰かさんの過保護のおかげで、だいぶマシになったしな?」

「龍ちゃんが望むなら毎日一緒に寝ても___」

「遠慮しておく。というかさせてくれ」


そんなこんな話してるうちに、二人が戻ってくる。

不意にオレらが御萊の顔を同時に見てしまった。

「ん?二人とも、どーしたの?」

「いや、こんな可愛い子にお茶入れてもらえるなんてサイコーだなと思って()」

オレが悟られないよう、出来る限りの皮肉をこめて言った。

「はぁ…もう、シャキッとしてくださいよ…」

「あ、あはは…」

呆れる美由と苦笑いのコタ

そして、明らかに反応が違う人が一名。

「かっ!?かわっ!?…かわ、いい…!?」

顔を真っ赤にして恥ずかしそうに俯く御萊。


てっきり、御萊のことだから言われ慣れていると思ったのだが…


そして、本格的に作戦に入っていくのであった____。





いかがだったでしょうか?

…「そういえばこの小説、タグに戦闘的なやつあったな…」と、思ったそこの方、ご安心ください!

アツいバトルシーンも、後々書くつもりです^^


さて、今回は主人公、東雲くんの過去が若干わかったのではないでしょうか。


思ったよりグダグダですいません…

少し更新頻度が落ちます!

では、次回も是非、楽しんでいってください。


p.s.睡眠不足の虚な意識の中であとがきを書いているので色々と酷いと思いますが許してね⭐️



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