こちら、三木高なんでも屋です。 1-4
どうも!うどんです。
今回は中途半端ですが、これからは更新頻度が上がるので、すぐに物語の続きが見れると思います!
それではどうぞ!
作戦当日 学校の正門前
「か、か、かわい…すぎる…!」
大きい目を丸くして、驚愕したミライが言う。
「コタ…お前、随分と張り切ったな…?」
「どうかな?結構自信作なんだけど」
口々中騒ぐ3人。
その視線が集まる先には、まるで人形のような美少女がいる。
前髪が綺麗に分けられ、癖一つないセミロングに、薄いピンクで塗られた唇、整いすぎた顔立ちと綺麗な目。
その美少女は、恥ずかしそうに顔を赤らめて言う。
「あの…あんまり見ないでください。」
普段の様子からは似ても似つかないような美少女。
が、この人はれっきとした何でも屋の構成員である、
南美由その人なのである。
ここは正門の前であり、時刻が朝ということもあるため、先程から休日の部活動へ行く生徒も大勢通るのだが、その9割強は彼女の姿を見るや否や、ヒソヒソと何かを話したり、写真を撮ったりしている。
男子生徒の中には興奮しすぎて鼻血が出たやつもいた。
いや、漫画じゃないんだから…と、思わずツッコんでしまった。
コタがコーディネートしたのだろうか、
上はオレンジ色の鮮やかな半袖パーカーと、その上からほぼ同色の薄い上着を着ている。
そして、普段絶対に着ないであろう膝より少し上のそれなりに攻めているスカートを着用し、それより下は白っぽい色の美しい足が可愛らしく見えている。
本当にお人形さんみたいだ。
それはそうと…
「あの…一つ確認なんですが…」
オレが大変恐縮し、冷や汗をかきながら少しドヤ顔のコタに聞く。
「オレ…この人と一緒にホテルに入るんすか…?」
「うん、そうだね。」
即答する。
こんな絶世の美少女と一緒にホテルに入るオレの気持ちをまるで理解できていない様子。
それはコタだけじゃない。
「えっ。いいなぁ…東雲くん…うらやま…」
いや、そうじゃない。嬉しくて聞いている訳じゃないんだ御萊。
そういう御莱も、肩出し半袖の上、下はその美麗でスラっとした、筋肉のある足が太もも近くで見えているショートズボンと、中々の攻めたコーデであるが…
そもそも、たしかにこの作戦を立てる時にオレは言った。
美由を思いっきりおめかしして別人のように仕立て上げればバレないと。
それでも…いくらなんでもやりすぎだ。
それに…気にするところはそれだけではない。
「ちなみに…メイキングの費用は…」
オレはコタにまたもや恐る恐る聞く。
すると、コタはまたもや満面の笑みで________
「大丈夫!結構安く済んだよ!」
「ほ…ほんとか…!?」
そう、メイキング代(服装込み)は全て言い出しっぺのオレ負担。
自分から言い出したんだから当然ではある。
ま、まぁ、安く済んだならそれに越した方はないよな、うん。(大汗)
「6万5000円くらいかな?」
はい。詰みました。さよならオレの趣味代と食費()
「お前…『安い』って言葉を辞書で100回引き直してこい…」
涙目でボソリと呟くが、相手に全く悪気が無い以上、
攻めることはできないのである。
「それ…払えるんですか…?」
心配そうに聞く美由に、オレは出来る限りの皮肉を込めて応える。
「ハハッ…オレの趣味代と今月の食費を犠牲にしたら全然余裕だぜ…?」(半泣き)
「そ…そうですか…」
美由はその可憐な顔を引き攣らせてそう応える。
ちくしょう、こうなることなら先月にラノベ1シリーズ全買いなんてしなけりゃよかった。
「あ、あの…ごめんなさい…私のために…」
御萊がしょんぼりとした顔で言う。
「いや、オレが決めた作戦だし、これくらいは仕事の中だからな。そう気負う必要はない。」
「ほんとにありがとうございます…!」
それを見て、他2人も笑っている様子だった。
気を取り直して、当初の目的である、俺の家へ向かう。
提出物があることや、先生の用事等から、コタと美由は後から向かうことに。
オレは御莱を連れて家へ向かうことになった。
ありがとうございました!
これからは更新頻度をどんどん上げていこうと思うので、期待して待っててください!
では、また次回。