表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

「ほれ、今日もありがとな。リオ」

「ありがとうございます!」


 もらった2000ゴルゴを持って家に帰る。僕の家はとても貧しい。

 母は僕が3歳のときに、盗賊に殺された。そのショックで父は、仕事もしないで酒に溺れる日々

を送っている。

 だから僕が働いて生活していくしかなくなった。

 すると、前から赤髪のアベルがやって来た。


「おはようリオ」

「おはようアベル」


 アベルの家も貧乏で、僕と同じぼろアパートにすんでいる。

 アベルは父がおらずお母さんが、働いてやしなっている。  

 アベルとは同じ仲間としてなかよくしている。


「明日の、儀式楽しみだね」

「なりたい職業とかある?」

「戦闘に関係あるものがいいかな」


 儀式とは簡単に言うと、自分の職業が現れるようにやるやつのことだ。

 儀式をしないと、自分の職業が出てこないらしい。職業は、剣聖のような戦闘系と、商人のような戦闘にむかない職業がある。


「じゃあね、アベル」

「うん、また明日」


 アベルと別れてうちに入ると、いつものように父がいた。


「アベル、金」

「はい」


いつものように父にお金を渡すと、父は酒を買いに家を出て行った。



「ふぁー、よく寝たー」


 教会に行く準備を済まして、僕は教会にむかった。


「おはよう、リオ」

「うん、おはよう」

「楽しみだね」

「そうだね」


 そして儀式を終えて、いよいよ職業確定が始まった。


「カズ‥‥”魔術師”」

「よっしゃー!」

「いいなー」

「まじかよー」


 続々と職業が決まっていき、僕の番が来た。


「リオ‥‥”剣士”」


 僕はうれしい反面がっかりした部分もありながらも、アベルのもとに戻った。


「よかったじゃん!」

「うん、でも”下級職”だからなー」

「でも、戦闘職だからマシだろ」

「うん、そうだね、ありがと」


 そしてアベルの番が来た。


「アベル‥‥っ! ”勇者”」


「えっ」


 僕の口からそんな言葉がでた。


「すっ! げーー!!」

「まじ!」

「アベルすげー!」


 みんなアベル囲んで祝福しているけど、僕はその中にはいれなかった。


 そして全員の職業が確定し、解散になった。僕はアベルと一緒に帰ろうとしたけど、アベルはこっちにわこなかった。

 そのまま1人で家に帰った。


ありがとー!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ