漫画ヘルシング
ヘルシングと言えばバンパイアハンターの映画とか小説を思い出す方の方が多いでしょう。
私の場合、平野耕太原作漫画のほうを思い浮かべます。
あの独特な台詞と表現方法。登場人物の殆どが狂っていながらも、確固不抜とした意志を持っていてカッコいい。
まあよく言う中二病全開な痛いキャラ設定とも言えますけどね!
でもその中二病設定も突き抜けてしまえば、他のどんな漫画にもない個性を発揮しているので引き込まれます。
私がヘルシングを知った切っ掛けは動画サイトで、敵役の少佐が演説しているシーンを見せられたことでした。
いや、あれはマジで強烈でした。
演説の内容も狂っているとしか言いようが無く、とてつもない印象を植え付けられたのです。
まあ、知った時にはヘルシングの漫画は完結してたんですけどねw
でもOVAはまだ完結まで制作されてなかったので、それからはOVA発売の度にブルーレイを購入しておりました。
社会人なってからはアニメ見る時は、レンタルしかしてなかったが、この円盤だけは買いたいと思ったのはヘルシングOVA版だけですね。
しかも声優陣がベテラン揃いで本当にいい演技してくれます。
特に少佐役の飛田さんの演技は完璧としか言いようがありません。
ちなみに他に買ったことあるのはマンマミーアと自然ドキュメントのほうのディープブルーだけです。
そして話をヘルシングに戻しますと、この漫画は初期だとエロ漫画予定だったそうです。
ただ初期の絵柄は……結構酷い。この絵でエロと言われたら……1コマ見ただけでポイします。
でも途中からどんどん絵の完成度は上がってきて、最終的には個性がはっきり表現されている絵になりました。まあそれでもエロ向けの絵ではありません。
実際この作者はエロシーンなんか書いてませんしね。
あくまでも物語と登場人物達が魅力的だったから売れたのです。
時には哲学的に物事を語り、現代を皮肉った台詞も有り。
または演劇のようなポーズを取りながら、敵と戦うシーンもあったりで本当に独創的な漫画でした。
た・だ・し!
えぐいです。本当にえぐいです。
吸血鬼に狂信者に戦争狂が入り乱れてますから、ページ開けば丸ごと血まみれで殺されたり斬り殺されたりハチの巣にされるわなどで、そういう耐性無いと読めません。
ホラーゲーム並みにびびるコマもありますから、子供には絶対見せたくはないです。
とはいっても私もビビりな方で、ホラーゲームは動画でしか見ずプレイすることはないでしょう。
まあヘルシングはバトル漫画でもありますから、バトルシーンは爽快感もあるし敵も主人公には及ばないが物凄く強いやつらばっかりです。
余波でビル簡単に崩壊させるわ、トン単位の柱を蹴り飛ばすわで、まあ人間じゃないけど派手ですね。銃弾などお話にもならないことも多々。
……書いてて思いますが本当に中二病心くすぐりますね。
強くてカッコよくてバトルロマン有り。
そしてあくまでも主人公が求めるのは、人間としての確固とした意志を持った人間に全力で戦って敗北する事。
無様とか泥臭いとかどうでもよく、ただ只管に自分を倒すという人間を待ち望んでいるのがまたいいのです。
今時の主人公が綺麗な格好でスマートに勝利するのがカッコいいと表現するのは嫌いなので、最近の漫画にはついていけませぬ。
もし興味持っていただけたら漫画もいいですが、OVA版ヘルシング全10巻を見る事をお勧めします。
私的には原作ヘルシングファンなら満足するしかありません。
テレビ版は作者が送られてきたDVDを売り飛ばしたと言ってるので、そっちは放り投げてください。