②作品の紹介
今回は『マーガレット、十二歳の夏』に登場する「フェルナンデス」を描いていきます。
が、その前に、どういう作品か紹介しましょう。
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天真爛漫な十二歳の少女、マーガレット。
マーガレットの兄で、十七歳の青年、ギルバート。
そして、二人の執事、ナンシーとフェルナンデス。
ある夏、マーシャル家の四人は、庭に大きな樹がある別荘へ、避暑に出掛けた。
そこでマーガレットは、ハシバミ色の瞳を持つ不思議な少年に出会う。
これは、マーガレットがひと夏に体験した、淡い恋の物語。
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はい。あらすじ、そのままですね。これだけでは手抜きなので「フェルナンデス」について説明しましょう。
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フェルナンデス:黙っていれば二枚目だが、口を開くと三枚目。使用者の霊力と水で動く生命人形。燕尾服と白手袋、眼鏡を常用。
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えぇ。先の『マーガレット、十二歳の夏』の第二話「ナンシーの憂鬱Ⅱ」に、以上の注釈があります。
が、これだけでは不十分ですので、補足しておきますと、マーガレットの執事がナンシー、ギルバートの執事がフェルナンデスです。
特に断りが無い限り、地の文では少年と記しています。一人称は「僕」です。
さて。キャラクター性が見えてきたところで、続いて画材を紹介します。




