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ギルティ エリート  作者: 明日原 たくみ
Chapter6 愚者たちは聖戦に詠う
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第83話 ミステリアス・ガール

 その後、何事もなかったかのように、というよりは禁忌(タブー)に触れないようにと言った方が正しいだろうか、自己紹介が再開された。




「えー、生徒におなじみ、生徒会長の清波(せば) 麗華(れいか)です。なんとしてもSeReKa(セレカ)を正式同好会にさせないよう頑張ります。」



「えー、松山です。え、あの、私も彼女と同じ気持ちです。とにかく頑張ります。」




 とくに言うことが思いつかなかったので、麗華の自己紹介を雑に借りる形になった。勝手に借りられた麗華だが少し嬉しそうだった。そして自己紹介は最後の1人まで回ってきた。が、




「・・・。」



「・・・あの~」




 流れを気にせず、自己紹介をせず黙ったままの自軍3人目のメンバーである謎の女子生徒に松山が声をかける。




「自己紹介、君の番だよ?」



「・・・。」




 声をかけられて松山の方を見た女子生徒は、ハァとため息を1つ、そしてその重い口を渋々といった感じに開いた。




「・・・神代(かみしろ)が丘高校2年、天羽天斬あもうてんざん 刹那(せつな)・・・。よろしく・・・。」




 最低限の自己紹介をして、口を再び固く閉ざす。


 なんか色々ツッコミたい点はあるけど、松山は諦めた。なんで他校の生徒がここにいるのか、その名前本名(ガチ)なのかとか、(あお)るように畳みかけてくる刺客たちに一切触れず、松山はただ黙っていた。




「では、自己紹介も終わったところで、早速第1試合の競技を決めていきましょう・・・」




 自己紹介というか事故紹介だったような気もするが、気にしない。・・・ん、()()()()()()




「第1試合の候補競技はこちら!!」




 そう言って英知は、4つの大きめのカードを取り出し、全員に見えるように空に向けて掲げる。




第1試合候補

・修羅の道!疾走六千六百寸

・攻撃は最大の防御!Battle of Attack

・君の声が聞こえる

・Twitter炎上バトル!




 カードにはそれぞれそう書かれていたが、何一つとして競技内容を理解することはできなかった。




「これらはそれぞれのチームから2つずつ(つの)った競技でございます。」




 え、なにそれ初耳なんですけど。おいこらふざけんないつの間にそんなこと、聞いてないぞ。というか麗華か天羽天斬 刹那さんがあの4つの中の2つの競技を考えたって事?そうなると、どのみちお互いヤバい奴らしかいなくない?



 頼む、そろそろ・・・そろそろ一区切りついてくれ!いい加減、状況を整理させてくれ!!!




「・・・これらを裏返し、その中からカードを1枚選び、そのカードに書かれていた競技が第1試合の競技となります。」




 無情にも休む暇なく話は進んでいく。それはまるでセンター試験の英語のリスニングのように残酷だった。




「では、各チームから代表者の方、カードの選択権を賭けてジャンケンしてもらいます。どうぞ前の方に。」




 やれやれと、心からどうでもよさそうに、松山は前に出る。すると周りから異質な視線を感じた。




「・・・え、なに?」




 分からないまま困惑していると、天羽天斬 刹那さんが不機嫌そうに前に出てきた。




「・・・おい、代表者は私だぞ。」


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