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ギルティ エリート  作者: 明日原 たくみ
Chapter6 愚者たちは聖戦に詠う
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第81話 2つの宣言

 学生の本分は勉強であるが、()()()()()は大抵の学生たちが、その呪縛(じゅばく)から解放される。彼らは青春のほとんどをそれを(かて)に生きているといっても過言ではないかもしれない。教室という名の牢獄(プリズン)に捕らわれているはずの彼らの瞳は、いま輝きに輝いている。




「・・・というわけで。」




 松山は溜める。溜めに溜め、焦らしに焦らした末、ようやく放った。




「2学期、再び元気な君たちに会うのを楽しみにしています!解散!!」




 解散を宣言されると同時に、教室内は巨大な喝采(かっさい)に包まれ、牢獄は崩壊した。



―そう、夏休みが始まりを告げたのだ。






Chapter6

― 愚者たちは聖戦に詠う ―






 夏休み初日、松山は学校の玄関前にいた。せっかく授業も補習もない平和な期間が始まったというのに、と解せない表情で立ち尽くしている。



 というのも、昨日の解散宣言後、ひとり教室に残った清波(せば) 英知(えいち)に「明日、勝負してください。」と言われ、集合場所と時刻を言い捨てて急いで逃げられたのが事の始まりだった。


 いきなり強要された約束とはいえ、流石に教師が生徒との待ち合わせをサボタージュするわけにもいかないので、渋々集合時間10分前に集合場所に来て待ち(ぼう)けているというわけだ。


 

 てか言いだしっぺが10分前行動してないとかどういう了見(つもり)だあの英知バカは。ふざけんなよ、これじゃあ謎の勝負に胸を躍らせてワクワクしてる奴みてぇじゃねぇかよ。てか何の勝負だよ早く来いよ。




「お待たせしました松山先生!」



「っせーな遅ぇんだよさっさと来いよバカ」




 しまった思わず声に出してしまった。小さな声で呟く程度だったので助かったが。



 というかなんだあれ。英知は「お待たせしました」とニコニコしながら大人数でやって来た。英知含め合計5人。内訳は、英知と()()()()3()()と、あとその中に意外にも英知の姉・麗華(れいか)がいた。




「えーと、誰その人たち。」



「というわけで全員揃いました!おはようございます!はい!」




 元気にあいさつする英知に、ナチュラルに無視された松山はイライラしながら状況を受け入れる。はい、おはようございます。





「それではこれより、SeReKa(セレカ) vs反対勢力軍(アンチ)、 正式同好会を賭けた4番勝負『Force(フォース) of(オブ) Fourth(フォース)』を開幕します!」




「・・・は?」




 突然の宣言に、松山は呆然としていた。


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