表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギルティ エリート  作者: 明日原 たくみ
Chapter1 その男、容疑者につき。
20/109

第19話 長き今日の終わり

 御子柴らが帰ったあと、ミツルは伸びきったカップ麺を食し、すぐにソファの上で寝てしまった。一日のうちにあまりにも多くのことが起きすぎて疲れが溜まっていたのだろう。


 人を殺したところから始まり、アブノーマルシズクに松山先生と間違われ、モデルミからの手当を受け、モデルミの父親を失神させ・・・松山先生に会って・・・となりのババアと喋って・・・警察が来て・・・



 普通の人間では到底経験しないようなことを、一日で経験したのである。もう死んでもいいくらい経験したかもしれない。

 こんな生活がこれからも続いていくとなれば、身体と精神に与えるダメージは多大なものになるだろう。まぁ自業自得なんだけれども。人殺して逮捕されてない時点でまだ幸せものなんだろうけども。



 とにもかくにも、やっとミツルにとって、とて〜も長〜い一日が幕を閉じたのであった。



―――――



 日が昇り、朝を迎える。なんとも清々しい朝である。なんだか、悪者が制裁を受けた並の清々しさである。そんな清々さの中、ミツルは鳴り響くアラームを止め、目を覚ます。



「あれ・・・」



 ミツルはある異変に気づいた。たしか昨日はソファで寝ていたはずなのに、なぜか今は布団の上にいる。



「なんだこの部屋。」



 よく見ると、ここは自分の部屋ではない。しかし見たことあるようなないような部屋である気がした。机の上に積まれている難しそうな本。壁にかけられている凄そうな賞状。とても綺麗に整った部屋である。

 少なくとも自分の家ではない。なんだ、なにが起きているんだ。頭の上でハテナがクルクルしている。


 頑張って状況を整理していると、突然ふすまが開いた。部屋の前に黒人が立っている。その表情は怒り気味だ。



「オイ、松山!イッタイイツマデ寝テンダイ!サッサト朝飯食ッテ学校ニ行カネート遅刻スルゾクソガ!」



 カタコトで怒られ、強くふすまを閉められた。ん・・・?今この黒人「松山」って言った?え、学校?あの難しそうな本や、賞状・・・。



 まさか、俺、あの松山先生と・・・入れ替わってる!!??



 ということは、今日からは堂々と松山孝則として生きていけるということか、やったぜ!

 ミツルが意気揚々になっていると、再びふすまが開けられた。そこには迷彩服を着た老婆が立っている。そして言う。



「あんた今、夢を見とるな?」




 ・・・そんな夢を見た。




 目を覚ますと、ミツルはソファの上にいた。テーブルには昨日食べたカップ麺の容器が放置されている。どうやらここが現実の世界のようだ。

 なんら変わりのない、いつも通りの部屋の中、ミツルはソファから起き上がり、大きくため息をついて、つぶやく。



「ですよね〜・・・」



chapter1

― その男、容疑者につき。―  完

第1章終わりましたが、物語はこれからです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ