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ギルティ エリート  作者: 明日原 たくみ
Chapter6 愚者たちは聖戦に詠う
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第99話 嵐の前 その③



「とりあえず制限時間は30分ね。作る料理は何でも構わないけど、脂っこいモノはやめておくれよ。なんてったって私はババアだからね。胃がもたれてしまうよ。」




 その場のノリでルールを決定するババア。英知(えいち)はバカみたいに、ババアの発言をメモに書き込んでいる。そして元気に挙手する。




「ハイ、食材は料理研究会のものを使用しても構わないでしょうか!?」



「んぁ、料理研究会さんの許可があればいいんじゃないのかね?」



「ありがとうございます!許可はもらってます!」




 メモを取ったり質問をしたり、この姿勢の裏側には「試合中は審判がいないんだから、最低限のルールさえ守ればいい。ルールに対しての疑問を解消してさえおけば、その範囲内でならば何をしても構わないだろう。」という英知の精神的に悪い一面が隠されていた。



 しかし、現にその通りであった。審判が試合中にいないのであれば、勝敗を分けるのは()()()()である。完成した料理さえあればいいのであり、それまでの過程などはどうでもよいのだ。



 そんなこんなで、いくつかの質疑応答を経てたあと、ルール説明は終了した。ルールは次の通りである。




第3試合 料理対決ルール


・制限時間は30分。

・審判は制限時間終了までいない。←重要

・各チームの料理を試食して、より審判の好みに近い方が勝利。

・脂っこい料理禁止。

・食材は料理研究会のものを使う。(許可はもらっている)

・暴力禁止。

清波芽奈(せば めいな)禁止。

・最低でも3品以上は作る。




 とまあ、カオスなルールが完成してしまった。「清波芽奈禁止」がピンと来ないがまぁ、禁止なものは禁止なのであろう。このルールを定めたのは英知である。よほど芽奈という存在がSeReKa(セレカ)にとって強敵なのであろう。まぁ事実、禁止カードみたいな審判だったから、(麗華以外)誰も文句は言わなかった。





「はい、じゃあそれぞれ準備して。」




 ババアの合図で、ヒミコと刹那(せつな)がそれぞれの簡易キッチンの前に立つ。両名、凜とした表情である。




「私があの裏口から校舎に入ったらスタートね。じゃあ、30分後に来ますから。」




 そう言ってババアは裏口へと歩き出す。誰も何も喋ること無く、ただババアが校舎に入るのを待っていた。



 やがて裏口に到着したババアはこちらを振り返る。




「スターーーートーーーー!!!」




 そう叫んで、ババアは校舎に入っていった。裏口の扉が閉まる。




「「行くぞオラァァァァァァァァ!!!!!!!!!」」


 


 ババアが領域(エリア)外に出て行った瞬間、男達は動き出した。さぁ、調理蛮行ロックンロールの始まりだ。


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