表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
澄し虚空の守護兵士  作者: シャルン
1/10

プロローグ

趣味の一貫として始めてみました

のんびり読んでもらえると嬉しいです♪

「国に蔓延る全ての悪魔は封じました、後は私の命を捧げれば、聖皇女の役目を終え彼らも永遠に蘇ることはありません」


「裁きの役をお願い出来ますか?」


「………!!」


「これは私からの最後から二番目の命令です」


「最後の命令は裁きの時に命じます、良いですね」


「………、」


『聖皇女』そう呼ばれる一族が、その国には存在した

その一族は生まれつき特別な力を宿していた。

その力は


「悪魔を自らの体に封じる力」


しかし封じると言うことはその代償も大きい。

聖女の手に負えない程の悪魔を封じるのだから、

いつまでも閉じ込めてはおけない。

悪魔を封じた聖皇女は一週間後、魔女裁判にてその身を悪魔と共に裁かれる事が決められている。




そして今、聖皇女一族最後の姫、

クラリア・ラーナが裁きの時を迎えていた。


そう、聖皇女の力を持ったラーナ一族は、国を守るため、これまで数多くの悪魔を封じ、裁かれていった。

そして、この国に蔓延る全ての悪魔を封じると決意した皇女クラリアは三日にも及ぶ詠唱を唱えたのち

全ての悪魔を自らの体に封じたのだった。






〔裁き前日〕


「少しよろしいですか?」


そう呼ばれたのは一人の守護兵士だった

国を守っていた王家ラーナ一族には代々、守護兵士と呼ばれる付き人がいた。

彼らは桁外れた身体能力と固有のスペックを持っている、

無論、彼らは人間ではない。

当時、様々な詠唱や魔法を使い悪魔を封じていたラーナ一族が自らを守るために生み出したのが守護兵士だった。

悪魔封じにほとんどの体力を使う一族にとって、彼らの存在は大きかった。


一人につく数は特に決まっていないが、クラリアは王家の中でも五本の指に入るほど強力な力を持っていたのにも関わらず

側につけた守護兵士は十人にも満たなかった。


「あの子はもう寝ましたか?」


「おそらくは」


「そうですか、まだ話しては無いのでしょう、

今回の裁きは貴方が行うことを、」


「………、」


「ふふっ、やっぱり貴方は無口でパートナー思いのある人ですね♪」


「私は人間ではありません」


「いいえ、貴方とあの子は私の中では家族同然でしたよ、よってあなた達は人間です♪♪」


「……??、よくわかりませんが、そういって貰えてありがたいです」


そんなことを話ながら宮殿の廊下を歩いていた二人だったが、突然クラリアの足が止まった。


「以前、私が話した最後の命令ですが、これは貴方達にとっても重要な内容となります。長い間私を守ってもらった貴方達だからこそできる命令です」


「しかし、私達は主が命を絶つと我々も詠唱のちからが途絶え、消えてしまいます。それは貴方も知っているはずでしょう?」


そう言うとクラリアはクルっと振り向き、自信ありげに


「いいですか?、私は悪自絵だけは良く働くのですよ♪」


そう笑顔で答えた。






〔裁き当日〕


その日は一日中雨だった、

まるで彼女の制裁を待っているかのように。



そして



「これより裁きを行う!!!皇女クラリアラーナ入廷!」


その言葉と同時に門が開き多くの市民や皇族の間を囚人服をまとったクラリアが台に向かって歩いて行った。

横切る人の中には泣きわめく人もいたが、誰一人

彼女に暴言を吐くものはいなかった。、彼女はそれほど民に親しまれていたのだ。


しかし、そんな民の先にいたグラディエーターを見て彼女は愕然とした、

そこにいたのは………、


「どうして…どうしてですか…!

何故あの子がここにいるのですか!!」


そこにいたのは、一人の守護兵士の

姿だった、


「申し訳ありませんクラリア様、しかしこれは彼女にとっても重大な事だと考え、自らの意思で決断しました。」


ほんの少しの会話だったが、その間彼女はうつ向き泣いたまま一言も話そうとはしない、


「…………そうですか、」


少し考え込んだクラリアだったが、不意に二人に向かって


「いいですか、あなたの行った行動は命令に反するものです、ですが私は守護兵士として生きてきたあなたが自らの意思で決断、行動してくれたことは大変嬉しかったですよ♪

そして、、なにも話さなくて本当にごめんなさい、失うことを嫌うあなたには今回の事は重すぎると考え、口止めをしてもらいました、」


「……何故ですか…、」


「?」


「このまま裁きが行われ、私たちが消えてしまったら、私は何故消えてしまったのか何を失ったのかと、永遠に苦しみのなかに入ってしまうのはクラリア様も分かっていたのではないのですか…!」


泣きながら問う彼女に対しクラリアはそっと耳に口元を持っていき、


「本来は彼に伝えるつもりでしたが、あなたから伝えて下さいね♪」


そう言うと彼女にしか聞こえない声で呟いた。


「これが私からの最後の命令です♪」


「…………………!!!!!!!」


その時の言葉は誰にも聞こえなかったが、クラリアの声を聴いた彼女が驚きと共に瞳から一筋の涙を流すのを静かに見ていた。


「ウゥ..!!」


彼女に事を伝えたクラリアは突然呻きだし、吊るされた体を大きく揺らした


「私ももう長くはもちません..!さぁ、、はヤく…サバきを…!」


突如として急変したクラリアを見て民衆はどよめきだしたが、


「了解した。」


冷静なその守護兵士は手に持っていた刀剣を構えた。

彼の視界にはなにかを訴えようとする彼女の姿があるがもうクラリアが危なかった…、


そして遂に剣が降り下ろされた…!!と同時に

まばゆい光が三人を包み、虚空の空を貫いた。




「.....ロゼ、貴方なら、きっと、.....」


読んで下さりありがとうございました♪

説明が個人的に少し多い気がしましたが、頑張って見ました

また、気が向いたら読んで見てください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ