最近の若者は
執筆のつい数時間前に放送されていた「深イイ話」という番組で出ていた「最近の若者は」という話を見ていて思ったことを書きました。
“最近の若い奴等は”という言葉は、ニュースなどを見ているとよく聞こえてくる。
態度の悪い若者や、何かしら悪いことをした若者に向けて、インタビューを受けた年配の方々がよく言っていたりする。
しかし、はるか昔の3700年前。エジプトの壁画にこんな言葉が記されていた。
「最近の若者は―――」
そして2400年前にも、有名な学者が同じような事を記していた。
「最近の若者は―――。こんな事では世の中はどうなってしまうのか」
といった内容の言葉。
“最近の若者は”
よくよく思い返してみれば、この言葉は最近使われるようになった、というわけではない。
昔から、それこそ、今この言葉を使っている人達が若かった頃から、度々聞こえてきていた言葉のような気がする。
そして、もっと昔から。まだ、メディアがまだ発達しておらず、インタビューなんて事がまだできなかった頃から、この言葉は所々で使われてきていた。
昔「最近の若者は」と言われていた人達が大人になり、今度は自分たちが「最近の若者は」を使うようになる。
それはきっと、自分が大人になって、かつて子どもだった頃には気づかないことに、気づくようになったからだろうと思う。
きっと「最近の若者は」という言葉は、世の中の情勢を嘆いた言葉ではない。
なぜならどの時代にも「最近の若者は」と言われる世代があり、“出来事”、“流行”はあったはずだから。
もしかしたら「最近の若者は」という言葉は、その人が大人になった証なのかもしれない。
何千年も昔から、今にまで次の世代へと、各国で受け継がれてきた、「最近の若者は」。
昔の自分に語りかけるように言われる、「最近の若者は」。
これからもきっと、何十年経っても、ニュースのインタビューではこう言われ続けているに違いない。
「まったく、最近の若者は」と。
前書きでも記したとおり、これはとある番組で放送していた内容を元に書いたものなので、「これ観た」とか、「そのままじゃん」と思われるかもしれません。もし「消せ」といわれれば消しますので、どうかご勘弁を。
では、楽しんで頂ければ幸いです。