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オタク流!恋愛術

作者: 清水 菊

二次元一筋の主人公が書きたかったのです。

あまり期待はせずにご覧ください。


合言葉は「二次元は今日もすばらしい!!」です!

どうも。オタクな私です。

それがなんだって思うかもしれませんがどうぞお付き合い下さい。


唐突ですが二次元というものは素晴らしいと思いませんか?


三次元(リアル)では絶対に使えるはずもない武器や魔法。


平凡な日常すらも破壊するストーリー。


胸アツな展開が待っているバトル物や心がきゅんきゅんする恋愛物。


それはすべて物語の中で紡がれる。二次元でしか起こらないからこそ、夢があると言うもの。それを三次元に置き換えたら失笑がもれたり痛いとさえ思ってしまう。


三次元ではなく、二次元だから良いのだ。




目の前にいるのはこの学校の『王子様』こと黒埼(クロサキ) 誠太郎(セイタロウ)その横にいるのは友人だと言う『騎手』こと赤沢(アカサワ) 灯矢(トウヤ)

赤沢騎手に話があるからと言って連れ出された空き教室で黒埼王子はかれこれ15分は赤くなって呻いている。


まさかこんな状況に私が立たされるなんて思いもしなかったよ、多分これ告白なんだろうなー、なにそれビックリ。


私的には早く用を話して私を解放してほしいのだか、それを言ったところでさらにテンパりそうなので黙って聞いておく。あと5分したら明日にしてもらおう。6時に間に合うように帰るにはそれがギリギリの時間だ。


「あ、あの!城田さん!!」


やっと話始めた。何をそんなに悩んでいたのだろうか、まあいい、早く話してくれ。帰りたい。


「えと、ぼ、僕。城田さんのことが、その、す、好きなんです!!!」



………ワアーオ。

予想ドンピシャ。というか黒埼王子はなぜ私なんぞに告白なんぞするのか、うむ、分からんな。まあ、答えなんぞ決まっている。


「えーと、お気持ちは嬉しいのだけれど、私は誰かと付き合う気もないし、今は勉強とかで手一杯だから、その、ごめんなさい。」


断るのも結構緊張するな、ああ、黒埼王子が泣きそうな顔してる。なんか罪悪感。ほんとごめんなさい。


「誠太郎、わかっただろ?話したこともない相手にいきなり告白するのは絶対降られるって、」


「……うん、」


「悪かったな、城田。突然呼び出して。」


「いえ、大丈夫です。」


そういうのはいいから早く帰してくれ、あと二分で帰らなくてはいけないのだから。そう思うが黒埼王子はまたこちらに顔を向けてもじもじとする。


「あ、あの。城田さん、お付き合いできなくても、これを気に、僕とお友達になってくれませんか?」


ふあ?え、降った相手と友達ってなれるの?大丈夫?


「だめ、かな?」


涙で潤んだ瞳で上目遣いでこちらを見てくる。あ、やばい可愛いわ。キュンとする。


「友達なら平気。」


可愛らしさにやられてついそう口走ったら黒埼王子は潤んだ目はそのままにしてパアッと効果音が付きそうなほどに笑顔になった。うん、やっぱり可愛いわ。


「よかったな。」


「うん!!ありがと、灯矢!」


よし、何か一件落着みたいな感じだ。よし、帰ろう。もう時間過ぎてるし。


「じゃあ、私はこれで。」


黒埼王子たちに背を向け鞄を持って出口へと歩く。


「あ、あの!!城田さん!!これから、よろしくね!!」


その声に少しふりかえって手を降る。


そのまま私は少し急いで下校をしたのだった。


何故かって?六時からのアニメを見るためさ!!!



(ただいまー)

(姉さん遅い!!もう始まるよ!!)

(ごめんごめん。)



(灯矢、僕がんばるよ。)

(ああ、程ほどに頑張れよ。)

(うん!!)

駆け足展開ですみません。

補足で登場人物の軽い設定です。



主人公

城田 葵

二次元一筋の少女。黒髪セミロングな文学少女風な子です。

頭のなかは大体二次元のことばっかり。アニメをリアルタイムで見ることが日課なので帰宅部です。


学園の王子様

黒埼 誠太郎

何かの切っ掛けで城田に惚れたイケメン。

天然の茶髪に少し大きな瞳。何時もはキリッとしているが気の抜ける相手だとふにゃりとした印象となる。実はヘタレ。



王子様の騎手

赤沢 灯矢

誠太郎の幼馴染みで保護者的存在。

短めの黒髪にスッキリとした顔立ちのイケメン。

王子様のそばにいることから騎手と呼ばれるが本人はどうでもいいと思っている。面倒くさがりだが面倒見がいいという矛盾を体現している。




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― 新着の感想 ―
[一言] 読みやすくて良かったです。もうチョイ先が見たくなりました!
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