新しい友達
「退屈だぁ!」ゴロゴロ
霊夢「やめなさいよ、埃が舞うでしょ。」
「だって暇なんだもん。……そうだ!」シュタ!
突然起き上がる天照。
「おりゃ!」ピカーッ
霊夢「眩しい!」
神様発光中
「できた!できたよ、霊夢!」ぴょんぴょん!
霊夢「アンタ、また犬に戻ったの?」
「犬じゃない!狼!」
霊夢「……分かったわよ。それで、どうして狼に戻ったのよ?」
「宴会まで時間があるみたいだから、ちょっと散歩してこようと思って。駄目かな?」
霊夢「別に良いけど、一人で大丈夫?私も付いて行く?」
れ「大丈夫だよ(多分)!それじゃあ、行ってきま~す!」
霊夢「危ない妖怪には気をつけるのよ~!特に風見幽香って妖怪には…って行っちゃった。」
狼散歩中
「……迷った。」
勢いよく飛び出した天照だったが、走り回っているうちに迷ってしまったのであった。
「どこだろう、ここ?あんなこと言った手前、霊夢を呼ぶわけにはいかないよ。」ZUN(ズーン!)
?「おーい!そこのわんこーっ!」
「ん?」
上空からの声を聞き顔を上げる。
?「わわっ!そこをどいてくれーっ!」ビューン!
「えっ!?」
ピチューン!
「いっ!痛たーいっ!」ゴロゴロゴロゴロ!
のたうち回る天照。
?「痛てて……。どいてくれって言っただろーっ!」
「ぶつかって来ておいて、それはないんじゃないの!?」
?「だから言っただろ!どいてくれって!」
バチバチバチ!
「……謝って。」
?「はっ?」
「ぶつかって来たんだから、謝ってよ。」
?「はいはい、悪かった悪かった。」
プチッ
「なんなのそれは!ちゃんと謝ってよ!こっちは、頭ぶつけてるんだよ!?」
?「だから危ないって言っただろ!ネチネチとしつこいぜ!」
「アンタが謝れば済むことでしょ!だいたい、名前も名乗らないのは失礼じゃないの!?」
?「……さだ。」
「何?」
?「霧雨魔理沙だ!」
「霧雨魔理沙…分かった。」
魔「お前は、名前なんて言うんだ?」
「私は、私は天照大神。」
魔「そうか。悪かったな、さっきはぶつかってしまって。悪気はなかったんだぜ?」
「もう良いよ。なんだか、どうでも良くなってきた。」
魔「そうか。……あっ、そうだ。私な、友達に頼まれて人を探しているんだが知らないか?」
「どんな人なの?」
魔「お前と同じ名前の奴でさ、散歩に行くって言って出かけたみたいなんだ。で、その友達が心配になってきたから探してくれって。」
「そっ、そうなんだ!魔理沙も大変だね~(棒)」
魔「なんでも、犬の姿で出ていったとかって聞いたぜ?笑えるよな~。」
「犬じゃないよ!狼だよ!」
魔「えっ!?」
「あっ!!」
魔「どうして狼だって分かるんだ?」
「あの、それは…。(汗)」
魔「天照~。」
「さっ、さよなら!」
魔「おっと!逃がさないぜ!」ギュウウ
「あうっ!離せ~!訴えるぞ~!」
魔「本当のことを話すまで、離さないぜ!」ギュッ
ビクッ!
「んっ!」
魔「おっ、ここが弱いのか。」 ギュウウ
「んんっ!やっ、尻尾握っちゃ!」ビクン!
魔「……(なっ、なんだこの感じは!無性に苛めたくなるぜ。)」パッ
尻尾を離す魔理沙。
「ハァハァ……魔理沙ぁ、離してよぉ~。」
魔「ん?何か言ったか?あ・ま・て・ら・す!」ギュウウウウ
「やぁぁ!そんなに強く握っちゃ!らめぇぇぇぇ!」ビクッ
……………
「ぐすっ…」(人状態)
魔「悪い!悪ふざけしすぎたぜ!なっ、機嫌治してくれよぉ。」
「……魔理沙なんか知らないもん。」ぷいっ
魔「なんでも言うこと聞くからさ、それで良いだろ?許してくれよぉ~。」
「なんでも?」
魔「あぁ、なんでも良いぜ。お前が満足するまで何でも言うこと聞いてやるぜ。」
「じゃあ……ちゅーして。」
魔「……はい?」
「ちゅーしてよ。何でもって言ったでしょ?」
魔「わっ、分かったぜ。じゃあ、目閉じてくれよ。そんなにまじまじと見られたら……恥ずかしいぜ。」
「んっ……これで良い?」
魔「あっ、あぁ。じゃ、じゃあいくぜ。」
「うん。」
チュッ
「んんっ。(魔理沙、どんな顔してるのかな。)」
魔「んっ。(うぅ!自分でも顔が赤くなるのが分かるぜ!)」
「んんっ……………ぷはぁ。」
魔「はぁはぁ、苦しくなかったか?」
「大丈夫。それより、もっとしてほしいの。駄目?」
魔「満足するまでって言ったろ?良いぜ…。けど、さっきよりかは激しくなるぜ?」
「良いよ、魔理沙。来て…」
魔「弾幕もキスも、パワーだぜ。」
……………つづく




