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東方天照記  作者:
68/91

夢の中で

「……。」


ここは、どこだろう……何も無い…真っ暗な闇…。


なんだか懐かしい感じがする……そうだ…何も無い真っ暗闇…私は知っている。これは……


?「昔、岩の中に籠もっていた感じと似ていますよね。」


!?


「誰!」


?「酷いですね、弟を忘れるなんて。」 


「その声……まさか月読!」


月読「お久しぶりです、姉上。」


「どうして、月読が。向こうの世界にいるはずなのに。」


月読「姉上、私達は神ですよ。神に出来ないことは無いのです……と言ってもこうやって意識の中に出るだけしか出来ないですけど。いやぁ、あの八雲と言う妖怪は中々に手強いかも知れませんね、一人でこの様な世界を作るのですから。」


「紫に何をする気!紫には手を出さないで!」


月読「おや、私はまだ何も言ってはいませんが。」


「月読……戦いに関してはスサノヲより劣るけど、そう言った考えごとはアナタが一番得意だったっけ。」


月読「いえいえ、姉上や兄上には負けますよ。」


「私、スサノヲは乱暴で苦手だったけど月読、アナタも苦手なんだよね。その張り付いたような仮面みたいな笑顔が。」  


月読「酷いですね、これは生まれつきですよ……。」


「それで、どうして現れたの?お父様に連れ戻すように言われたの?」


月読「いえ、姉上がどのような生活をしてるのか気になったので。それだけですよ…。」


「………。」


月読「それでは、私はこれで。いやぁ、姉上の元気そうな姿が見られて良かったです。それでは………。」


「待って!月読!」


…………


「……っ…んっ…。」


フラン「天照、うなされてる。」


美鈴「何か、悪い夢を見ているのでしょうか。」


パチュリー「天照……。」


…………


レミリア「咲夜。」


咲夜「………。」


レミリア「咲夜!」


咲夜「はっ、はい!お嬢様!」


レミリア「何をぼーっとしているの。」


咲夜「申し訳ありません。」


レミリア「…………はぁ。行くわよ、咲夜。」


咲夜「どちらへ?」  


レミリア「あの娘の所よ。」


咲夜「はい!」


…………


ガチャ


レミリア「お邪魔するわよ。」


咲夜「……。」


フラン「お姉様。」


美鈴「咲夜さん。」


「あっ、おはよう二人とも。」


レミリア「あら、起きていたの?」


「フランに体揺らされて、それで起きた。」


フラン「えへへ。」


レミリア「……はぁ。それで、体の調子はどうなの。」


「痛みはあるけど大丈夫、腕も足もきちんと動くよ。あっ、そういえば私の着てた着物は?」

 

咲夜「血でベッタリだったので、只今洗濯中です。」


「そう。」


レミリア「咲夜、天照に着替えを。」


「大丈夫、その必要は無いよ。」パチン


…………


「じゃーん!天照、執事服バージョン!」


フラン「おぉー!」


美鈴「お似合いです!」


パチュリー「馬子にも衣装ね。」


レミリア「……。」


「どうかな、レミリア。」


レミリア「…………。」


「レミリア?」


レミリア「まっ、まあまあね。」


「よしっ、それじゃあ私の目も覚めたしティータイムにしようか。咲夜、準備をお願い。」


咲夜「はい、天照様。」


レミリア「なんでアンタが仕切ってるのよ!」



   








                    つづく


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