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東方天照記  作者:
43/91

ティーブレイク

「ふぅ、お腹いっぱいだよ。」


レミリア「食べ終わったわね?それじゃあ行くわよ。」


「ちょっと待って。」


レミリア「何?今更怖じ気づいたのかしら?」


「食後のティータイムがまだなんだけど?」


レミリア「…………。」ピキッ


「咲夜~ お茶~。」


レミリア「さっさと行くわよ!」ぐいっ!


「まっ、待って!お茶を!お茶を~!」


レミリア「終わったら、お茶でも何でも出すわよ!」


「うぇ~。」


パチュリー「レミィ、ちょっと待って頂戴。」


レミリア「何よ、パチェ。」


パチュリー「私もお茶が欲しいわ。お願い出来るかしら?」


レミリア「しょうがないわねぇ。良い、天照?ティータイムが終わったら本当に行くわよ。」


「はーい。」


………


パチュリー「天照。」


「ん?どうしたの、パチュリー?」


パチュリー「ちょっと来て頂戴。」ぐいっ


「え?わわっ!」


………


「えっと、パチュリー?どうしたの?」


パチュリー「天照、レミィの頼みごとのことなんだけど。」


「妹さんの遊び相手になって欲しいってやつ?」


パチュリー「えぇ。彼女は、フランドールは危険なのよ。貴女がいくら神でも、彼女にはかなわない。彼女の全てを破壊する程度の能力には誰も、誰もかなわないのよ!」


「全てを破壊する能力…。」


パチュリー「そうよ、彼女が右手で狙ったものは全て破壊される。物でも人でも関係ないのよ。」


「そう。」  


パチュリー「悪いことは言わない。今すぐ断りなさい。」


「……。」


パチュリー「天照!」


「どうして、パチュリーはそんなことを私に?」


パチュリー「それは貴女が心配だから!だって、だって私は!」


ギュッ


パチュリー「っ!?」


「ありがとうパチュリー、心配してくれて。でも、大丈夫だよ。だって、私は天照大神だもん。泣く子も笑う太陽神だから。」


パチュリー「泣く子も黙る、じゃないの。」


「あはは、そうかも。でも、本当にありがとう。行ってくるよ。」


パチュリー「天照!」


「ん?」クルッ


チュッ


パチュリー「死んじゃ、駄目よ。」


「うん、分かってる。じゃあ。」


タタタッ


パチュリー「天照…。」


………


「よしっ!パチュリーの為にも死なないように頑張りますか!」









                    つづく







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