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東方天照記  作者:
32/91

魔法の森の人形使い

魔理沙「よっしゃあ!ゴールが見えてきたぜ!」


文「あややや!このままじゃ負けてしまいます!」


おっ!二人の姿が見えてきた!


魔理沙「幻想郷最速は、この霧雨魔理沙だぜーっ!!」


文「させません!」


んん?文ちゃん、急に止まってどうしたんだろ?


文「魔理沙さんに負けるわけにはいきません!かくなるうえは、この葉団扇で!」


魔理沙「なんだ?文の奴、団扇なんか出して何をするつもりだ?」


文「せいっ!」


ブワッ!


「うわっ!何この風!!」


魔理沙「くっ!文っ!道具を使うなんて反則だろ!?」


文「甘いですね、魔理沙さん!道具を使ってはいけないなんて誰も言っていませんよ!」


魔理沙「屁理屈を言うな!くっ、この風強すぎるぜ!」


文「このまま吹き飛んで下さい!」


「うわっ!風強い!あれ、浮けない!?」


魔理沙「あっ、天照!」


文「天照さん!」


あぁ、死んだねこれ。


「……きゃああああ!」


ヒューン


魔理沙「くそっ!落ちるスピードの方が速い!」


文「あややややや!」


……………


バキッ!バキバキッ!ガサガサッ!


ドサッ!


「痛たた。木のおかげで酷い状況は免れたけど、枝で擦り傷がだらけ、それに落ちた衝撃で変身が解けちゃった……やれやれだよ。」


?「ちょっと、貴女。」


「ん?」キョロキョロ


?「貴女よ、白い着物の貴女。」


「あっ、私のこと?」


?「そう、貴女よ。空から落ちてきたのが見えたから、来てみたの。大丈夫?」


「まぁ、骨折や打撲なんてことは無いと思う。枝で切っちゃったくらいだよ。」


?「それじゃあ消毒しなきゃ駄目ね。近くに私の家があるわ、いらっしゃい。」


…………


?「はい、これで大丈夫よ。」


「ありがとう、えっと…。」


?「アリスよ、アリス・マーガトロイド。人形使いをやっているわ。」


「私の名前は天照、天照大神。」


アリス「貴女が天照だったの。魔理沙から話は聞いているわよ、面白い娘が来たって。」


「魔理沙の知り合いだったんだ。」


アリス「ところで、どうして空から落ちてきたの?居眠りでもしてた?」


「それが…。」


神様会話中


アリス「そういうこと。まったく、魔理沙は。」


「あはは…。」


ドンドンドン!


アリス「何かしら?うるさいわね。」


魔理沙「アリス!開けてくれ!」


アリス「その声は魔理沙ね。ちょっと待って、今開けるわ。」


ガチャ!


魔理沙「おい!アリス!さっき空から人が…って天照!」


「やっほ~魔理沙。」


魔理沙「無事だったか~。良かったぜ。」


アリス「良くないわよ。魔理沙、そこに座りなさい。」


魔理沙「なっ、なんでだよ?」


アリス「良いから!」


魔理沙「はっ、はい!」


その後、魔理沙は。アリスに1時間お説教をされた。私はそれを笑いながら眺めていた。





                    つづく
















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