魔法の森の人形使い
魔理沙「よっしゃあ!ゴールが見えてきたぜ!」
文「あややや!このままじゃ負けてしまいます!」
おっ!二人の姿が見えてきた!
魔理沙「幻想郷最速は、この霧雨魔理沙だぜーっ!!」
文「させません!」
んん?文ちゃん、急に止まってどうしたんだろ?
文「魔理沙さんに負けるわけにはいきません!かくなるうえは、この葉団扇で!」
魔理沙「なんだ?文の奴、団扇なんか出して何をするつもりだ?」
文「せいっ!」
ブワッ!
「うわっ!何この風!!」
魔理沙「くっ!文っ!道具を使うなんて反則だろ!?」
文「甘いですね、魔理沙さん!道具を使ってはいけないなんて誰も言っていませんよ!」
魔理沙「屁理屈を言うな!くっ、この風強すぎるぜ!」
文「このまま吹き飛んで下さい!」
「うわっ!風強い!あれ、浮けない!?」
魔理沙「あっ、天照!」
文「天照さん!」
あぁ、死んだねこれ。
「……きゃああああ!」
ヒューン
魔理沙「くそっ!落ちるスピードの方が速い!」
文「あややややや!」
……………
バキッ!バキバキッ!ガサガサッ!
ドサッ!
「痛たた。木のおかげで酷い状況は免れたけど、枝で擦り傷がだらけ、それに落ちた衝撃で変身が解けちゃった……やれやれだよ。」
?「ちょっと、貴女。」
「ん?」キョロキョロ
?「貴女よ、白い着物の貴女。」
「あっ、私のこと?」
?「そう、貴女よ。空から落ちてきたのが見えたから、来てみたの。大丈夫?」
「まぁ、骨折や打撲なんてことは無いと思う。枝で切っちゃったくらいだよ。」
?「それじゃあ消毒しなきゃ駄目ね。近くに私の家があるわ、いらっしゃい。」
…………
?「はい、これで大丈夫よ。」
「ありがとう、えっと…。」
?「アリスよ、アリス・マーガトロイド。人形使いをやっているわ。」
「私の名前は天照、天照大神。」
アリス「貴女が天照だったの。魔理沙から話は聞いているわよ、面白い娘が来たって。」
「魔理沙の知り合いだったんだ。」
アリス「ところで、どうして空から落ちてきたの?居眠りでもしてた?」
「それが…。」
神様会話中
アリス「そういうこと。まったく、魔理沙は。」
「あはは…。」
ドンドンドン!
アリス「何かしら?うるさいわね。」
魔理沙「アリス!開けてくれ!」
アリス「その声は魔理沙ね。ちょっと待って、今開けるわ。」
ガチャ!
魔理沙「おい!アリス!さっき空から人が…って天照!」
「やっほ~魔理沙。」
魔理沙「無事だったか~。良かったぜ。」
アリス「良くないわよ。魔理沙、そこに座りなさい。」
魔理沙「なっ、なんでだよ?」
アリス「良いから!」
魔理沙「はっ、はい!」
その後、魔理沙は。アリスに1時間お説教をされた。私はそれを笑いながら眺めていた。
つづく




