博麗の巫女と狼
「くぅくぅ~(むにゃむにゃzzz)。」
ぐっすり夢の中の天照。すると…
?「あら、なにかしら?この白い布は?」
ギュム!
「きゃいん!(あひん!)」ビクッ
?「なっ、何っ!?」
尻尾を掴まれた天照。眠っている途中に突然のこと、たまったものでは無い。
「わん!(ちょっと!そこの紅白!)」
紅白「なっ、なによ!うるさいわね!」
文句(見た目吠えてるだけ)を言う天照。
「わんっ!わんっ!(よくも人の眠りを妨げてくれたな!)」
紅白「なんて言ってるのか分かんないけど、先に寝てたのはアンタなんだから悪いのはアンタでしょ!」
まるで子供の喧嘩である。
「なんだと~!この腋出し紅白!」
「なっ!なんですって~!この雑巾犬!」
「犬じゃない!狼だぁーーっ!……って」
「「喋ったー!?」」
……神様説明中
紅白「アンタが神様ぁ!?」
「なっ、なに!文句ある!?って言うか、私はもう名乗ったんだからアナタも名前教えなよ。」
紅白「霊夢…博麗霊夢よ。」
「霊夢ねぇ。なかなか可愛い名前。ところで、腋の部分が無いけれどその服は巫女服なの?」
霊夢「えぇ、そうよ。私はこの博麗神社の巫女であり、博麗大結界の管理者でもあるわ。」
「結界?今時の下界には結界なんて物騒なものを張るの?」
霊夢「そうよ、そうしないと外の世界と幻想郷がつながってしまうから。」
「んんっ?幻想郷?」
聞き慣れない言葉に首を傾げる天照。
霊夢「アンタ、頭打って変になったの?ここがどこだか分かんないって言うんじゃないでしょうね。」
「えっと…日本じゃないの?」
霊夢「……は?」
神様驚愕&少女説明中
「えっと、つまりここは幻想郷って言う私がいた世界とは隔離された世界だってこと?」
霊夢「Exactly!│(そのとおりよ!)。」
「なん…だと…」ガクッ
霊夢「で、アンタはどうやって幻想郷に来たの?」
「線みたいなのが見えて、それに触ったらここに落ちたってわけ。」
霊夢「線みたいなもの?まさか…。」
霊夢には心当たりがあるようだ。
霊夢「そんなことができるのは…アイツしかいないわ!」
ふと空を指を差した霊夢。
「(なにやってるの、この娘?)」
霊夢「いるんでしょ?紫!」ビシッ!
霊夢は思いっきり指を伸ばした。それこそ漫画やアニメでビシッと言う音が出るようなくらいに。
「あのぉ、霊夢?何も無いところに向かって何を言ってるの?」
「今、ここにいるのよ。アンタが、この幻想郷に落ちてきた原因を作った張本人が。ほら、ここをよく見て頂戴。」
すると霊夢は、また空中を指差した。
「ん~?…………あっ!これって!」
霊夢「見えた?これは、スキマと言ってね。ある妖怪の能力なのよ。」
「能力?」
霊夢「そうよ。でも、その前に。ちゃんと出てきなさいよ紫。」
霊夢登場!次回ゆかりん登場……予定です!