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第二章 七話 これは浮気ですか?(前編)



一刀SIDE


がちゃ


「……チェンジ」


がちゃ

がちゃ


「……チェンジ」


がちゃ

がちゃ


「………………」


これは……


「何してるんですか、一刀さん。鞄を開けて閉じてを繰り返して」

「ねー、雛里ちゃん、この服どう思う?」


僕は鞄から12回目出てきたちょっと微妙な服をだして雛里ちゃんに見せた。

ちなみに雛里ちゃんだが…最近は暇な時は僕の部屋に自然とやって来ている。


「あわわ…なんですか、その明らかに大きい寸法の服は?着たら肩から零れそうです」

「態とそうした意匠なんだよ」

「……ちぇんじで」


やっぱ変だよね。


がちゃ


「で、どうしていきなり服なんて見てるんですか?」

「あの時アイツの皮で作った革の上衣さ。制服じゃ似合わないんだ。絶対に……だから、違う服なんかないかなぁと思って探してみたけど…」


僕とか恋愛したこと今までなかったし、服もそんな気にしたことはないけど、及川が100回振られる理由は分かる気がする。

ねーよ、これはねーよ。

まぁ、大体僕も白い髪に白い肌になって、しかもこのジャケットも奴の皮の色でちょっと白が入った灰色だ。

中々似合う服が見つからないのも分かる。わかるが……それでもお前の服のセンスには異議を言わせてもらう。


「服に関してはこの鞄に頼らない方がいいかもしれない」

「でも、倉ちゃんが今着てる服も、そこから出てきたんですよね……どうやってしたのかはおいておいて」

「そう、そこは置いておいて……しかもそれは素材になっただけじゃん。あんなでっかいジーンズ僕でも着れないよ。何で入ってるんだよ」

「あわわ、私に聞かれても困っちゃいます」


この鞄、割と頼りならなくね?

倉に冬眠場として渡した時はちょっと心配だったが割と困らないかもしれん。



「その鞄、他には何が入ってるんですか?」

「えっと…」


一番大きいのはいつもランダムに出るが、他のところに入れといたアイテムは消えないらしい。


「初めて見たランタンに…これはカメラとして映ってるものをそのまま写すからくり」

「あわわ?そんなものがあるんですか?」

「うん……魂が犠牲になるけど」

「……え?」


昔カメラを初めてアフリカ人がカメラを撮られた時にしていそうな顔になった(魂がなくなったかのような顔)雛里ちゃんを見て一瞬かわいいと思う。


「というのは冗談で……どう?撮ってみる?」

「は、はい、撮ってみたいです」

「よし、それじゃ…ううん、そこに座ってみて」

「はい」


雛里ちゃんは僕たちがいつも座るテーブルの椅子に座って。

僕は鞄からポラロイドカメラを取り出してそっちに向けた。


「雛里ちゃん、ここの丸いところ見ていて。何があっても目を閉じないように」

「はい!」

「……そんなに目に力入れなくてもいい」

「あわわ…はい」


そうやって自然に座っている雛里ちゃんに向かってカメラを向けてシャッタを押した。


カシャ


「!」

「ほら、出来たよ」

「……え?それだけですか?」

「うん、これだけ」

「………」

「ほら」


直ぐに写真がカメラから出てきて、しばらくするとどんどん雛里ちゃんの写った写真が姿を現す。


「あわわー!すごいです、私だけじゃなくて、周りにある家具までそっくりです!」


こんなにはしゃぐ雛里ちゃんって、結構新鮮な感じがした。


「倉ちゃんも撮ってあげたいです」

「そう……持っていけば?」

「いいんですか?」

「別にいいさ」


出立まで後時間も残り僅か。

こういう思い出の残る写真を残すのも良いだろう。


「……ここに撮れる映って、このボタンを押すと撮れる」

「なるほど……分かりました」

「何枚か撮ったらたぶんもう撮れなくなるから、その時は戻ってきて」

「はい」


そう言って雛里ちゃんは部屋を出て行った。


「……あ、一緖に撮るとか言った方がよかったか……まぁ、後にしようか、今は服もこうだし」


でも、ちょっと誘われずに行ってしまう雛里ちゃんのことを薄情だと思うところもある。


「……さて、僕はもうちょっとこの鞄を戦ってみますか」


というか、及川と……


「ねー、真理ちゃん、これってどう?」

「てわわ!居るって知って無視してたんですか!?」

「いや、無視というか…雛里ちゃんまだ真理ちゃんのこと知らないからさ……」



<pf>



雛里SIDE



一刀さんの部屋に行ってたまたま『かめら』というからくりを持って来ました。

目に見えるものとまんま同じく写してくれるみたいで…一刀さんが撮ってくれた私の写真は絵で描いたものよりも遙かに似ていました。

それで、これで旅に出る前に皆の姿を撮っておきたいと思います。

今なら倉ちゃんは勉強中です。今日倉ちゃんの勉強を見てくれる人は……確か元直ちゃんです。


庭の方に行くと、いつも通りに倉ちゃんと元直ちゃんが東屋に座っています。


「倉ちゃーん」

「……?!雛里ちゃん」

「キャハ、鳳統ちゃん、どうしたんですか?……」


二人とも私の声を聞いて私の方を向いてくれました。


「キャハ?鳳統ちゃん、その手に持ってるのはなんですか?」

「えっとね」


私は一刀さんに説明された通り二人にかめらに付いて説明しました。


「キャハ、面白そうなのですよ。カナも撮ってみたいのですよ」

「……<<こくっ>>」

「じゃあ、二人ともそこに座ってて、私が撮ってあげるから」


そう言って私は少し二人が座っているところから離れました。

えっと…これぐらいで良いのかな。

一刀さんが撮った時確かこれぐらい離れていたし……


「キャハー、ねー、倉ちゃん、カナが抱きついてもいいですか?」

「……うん」

「キャハー、じゃあ、ギューッとするのですよ」

「うーん……」


元直ちゃんは思いっきり倉ちゃんを抱きつく構図でこっちを見ました。

なんだかんだ言って、ここに来てずっと倉ちゃんを任されていた元直ちゃんなので、かなり馴染んでます。


「キャハー、準備できたのですよ」

「……早く<<ブルブル>>」


でもあまり強く抱きすぎてさすがに倉ちゃんが窒息しちゃいそうなので早くした方が良さそうです。


「じゃあ、撮るよ」

「キャハ」

「……うっ」


ガシャ


・・・


・・



しばらくすると、写真が見えてきました。


「元直ちゃん、倉ちゃんのこと締め過ぎたよ。倉ちゃんの顔が固まってる」

「キャハ、でも倉ちゃんっていつもそんな感じなのですよ」

「……お花畑…」


え、そんなに


「今度はカナが二人のこと撮ってあげるのですよ」

「あ、ありがとう」

「…あ、あたし、ちょっと行ってくる」

「え?」


私が元直ちゃんにかめらをあげると同時に、突然倉ちゃんが立ち上がって塾の方へと走って行きました。


「あわわ…なんだろう、すごく嫌な予感がします」

「キャハ……ところで雛里ちゃん、これ、一刀さんから借りてきたんですよね」

「うん、そうだけど……」

「……あの時部屋に誰も居なかったね?」

「うん…私と一刀さんだけ……」

「………はぁ…」


え、何?何でため息つくの?


「なんで男女二人で一部屋に居たのにあなたはかめらだけ持って出まわってますか?馬鹿なのですか?死ぬのですか?」

「あわわ?何?なんで私元直ちゃんに怒られなくちゃいけないの?」

「…前々から思ったんですけど、鳳統ちゃんは一刀さんのこと気にしなさすぎなのですよ」

「……え?」


それって、どういうこと?


「一刀さん、何してた?」

「え、えっと……服を選んでたよ。この前の狼さんの皮で作った上衣に合いそうな服探すって『見てあげないと!』あわわ!?」

「何こんなに持ち歩いてるんですか?そんないつまでも調子ぶっこいてると寝取られちゃうのですよ」

「あわわ!?」


誰に!?


「一刀さん…今の一刀さんなのですけど、中々繊細なところありますから、あまり気にしてくれないと他の娘に移っちゃうかもしれないのですよ」

「あわわ……私、そんなに一刀さんのこと気にしてないように見える?」

「実際、今もこうやって一刀さんのこと独りにおいといてここに来たのですよ」

「あわわ……」


そ、そんなふうには考えてなかった。


「はぁ…この調子だと、旅に出てちょっと可愛い女の子が雛里ちゃんよりもうちょっとだけ気にしてくれるようなこと言ってあげると、一刀さんきっとそっちに気をトラれてしまうのですよ」

「えええー!!?」


そ、そんなの…

いや、そんなはずないもん。

一刀さんは私だけ好きって……


「例えば、カナはその気になったら、この残った二週間で、一刀さんのことをカナの虜にすることだって出来るのですよ」

「あわわー!?」

「もしカナがその気になったら、一刀さんは鳳統ちゃんなんか捨ててカナと一緖に旅に出ちゃうかもしれないのですよ」

「いい、一体どうやってそんなことが出来るっって。。。」

「キャハ、簡単に言うと、まず××しちゃって」

「ええーーー!!」


いきなり段階全部すっ飛ばしすぎだよ!


「あと○○○で、△×□○して、さらに○○△□したらそれはもう…一刀さんがいくらガードが固いと言ってもカナの虜にならざるを得ないのですよ」

「そ、そんなこと…し、したら……ダメ…ダメらよ///////というか言っちゃらめ」


人として…いえ、同じ女の子としてあんまりだよ、それは……

私もそんなことしなくちゃいけないの?


「あわ…で、でも元直ちゃんは朱里ちゃんのこと好きだよね。だから一刀さんにそんなことするはず……」

「……キャハ」

「……ない……でしゅか?」

「キャハ……」


わからないよ。元直ちゃんの場合、どっちも行けそうだよ(※現代ではそれをバイって言います)


「……待たせた『シィィイイーー』……サッちゃんも撮らせたかったから……」

「別にカナじゃなくても、もしかすると倉ちゃんがそうしちゃうかもしれませんよ」

「あわわ!?」

「……?」


蛇のサッちゃんを連れて戻ってきた倉ちゃんが頭を傾げてこっちを見ていると、元直ちゃんの爆弾投下のような発言が続きました。


「カナや鳳統ちゃんや朱里ちゃんの場合、もう大人なのに成長した面では子供と一緖。でも倉ちゃんの場合、今の調子だと大人になった頃にはすっごい美人さんになってるんですよ。その時も、今までのようにして一刀さんとキャッキャウフフしていられると思ったら大誤算なのですよ」

「あわわ……た、確かに…」


ここ一年、倉ちゃんの発育は結構すごいです。

胸も、初めて会った時既に私より大きかったのに(まさか包帯の中がああなっていたとは誰も知りませんでした。今も邪魔になるって包帯で包んでいて、一刀さんは知りませんが、それがもうすごいことになってます)更に大きくなってるし。背だって後二、三年したら一刀さんのことを上目遣いで見なくてもいいぐらいまでなりそうです。

一刀さんが幼女好きな変態趣向でない限り、私がこのままで倉ちゃんがバインバインに成長した場合、一刀さんはどんどん女としての魅力を持たない私から離れて、どんどん倉ちゃんとキャッキャウフフするようになって……


「あわわ……あわわ……<<うるうる>>」

「……雛里ちゃん…サッちゃんと一緖に撮るの嫌?」

「一刀さーーーん」


かずとさーーーーん


「キャハ、ちょっとやりすぎちゃいましたのですよ」

「……?」



<pf>



真理SIDE


「てわわ……これなんてどうですか?」

「ふむ……悪くないな…じゃ、それとこうしたら…?」

「いいんじゃないでしょうか。丁度上着にも合いそうですし」

「よし、じゃあ、これでいくか」


それからなんとかして、二人で北郷さんの服を選ぶことができました。

出来たのは黒い半袖の上衣に、下は倉ちゃんが着ているような素材のものになりました。たしかブルージーンズというものです。


北郷さんはあまり服に関しては関心がなさそうに見えましたが、案外しっかり目で見ていました。

明らかにありえない(いくらこの世界から天の世界まで時代が変わってもそんな服は着ないと確信できる)服もありましたが、そういうものは一切考えもせず切り捨てて、ちょっとこの世界でいけそうな服が出るを私に聞いてきました。

正直、私は服に関してはあんまり詳しくありません。ちゃんと服屋に行ってみたことがないものですから……この服だって、お姉さまからの継ぎものですし……

でもでも、私なりに精一杯頑張りました。


「じゃあ、ちょっと着替えてみるよ」

「はい」


・・・・・・


「……真理ちゃん?」

「はい」

「……着替えるから…」

「はい…………あ」


てわわ!そうですね、着替える時はここに居ちゃいけませんね。


「わ、私は外に居ますから、着替え終わったら呼んでください」

「ああ」


がちゃ


部屋から出て一刀さんが着替えるのを待ちます。

………正直に言いますと、ここ最近、夜百合お姉さまの部屋で寝る時を除くとずっと北郷さんの部屋に居ました。

北郷さんもいつでも私のこと気づくわけじゃないらしく、そこに居てもある時はいるということを気づかない時もあります。

居ることを気づいても、別に私のことを追い出したりしませんので、そのままそこに居ます。

他の人たちのところに居ても誰も話をかけてくれないのでつまらないですから……その分、北郷さんと一緖に居る時間が増えちゃいます。


最近北郷さんは少し悩み事があります。それは、私に付いてのことです。

私が無理やり北郷さんに言って、北郷さんたちの旅に付いて行きたいと言った時、北郷さんは自分がなんとかするって言ってましたけど、今まで一度も見てない私のことを例え鳳統お姉さんが気づくとしても、私のことを認めてくれるか分からないのです。

歩の具さんは、それ以前私のことをどうやって鳳統お姉さんに紹介しようかと悩んでるみたいですけど……

てわわ…私がもっと周りに気づかれる性質だったら北郷さんが苦労しないのに……


「ふえええーー」


え?この声は……


「一刀さーーん」

「え、鳳統お姉さん?」


どうしてここに…確かかめらを持って行って……え、ちょっと待ってください!今入っちゃダメです!


がちゃ


「ふええー一刀さーん!!」

「ふえっ!?」


てわわ!北郷さんが上半身裸で袴を下ろしてるところ、いきなり鳳統お姉さんが跳びつきました。


「一刀さん!」

「ちょっ、雛里ちゃん、落ち着いて!何、どうしていきなり……!」

「誰にも渡しませんから!」

「はい!?」

「一刀さんは私のだから誰にも渡しません!」


てわわー!鳳統お姉さん、大胆です!一体何があったのですか?


「雛里ちゃん、わかったから取り敢えず落ち着いて…!」


北郷さんはなんとか服をまとめながらそう言いました。

反面鳳統お姉さんは…


「………うぅぅ…」

「……どうしたんだ、何かあったの?」

「…………<<うるうる>>」


鳳統お姉さん、何かすごく落ち込んでるというか……子供が必死に自分の物を奪おうとする大人から自分の人形を守ってる姿と言いますか……

子供っぽいです。いつもの一刀さんに向かってちょっと大人っぽく接しようしていた鳳統お姉さんの姿はどこに行ったのか見当たりません。


「一刀さん……私、自分勝手ですよね」

「……どうしてそう思う?」

「だって…自分のことしか考えなくて……今回だって、一刀さんに会いに来てふらふらでて行っちゃって……」

「うーん……そうかな……まぁ、僕としてはもうちょっと居てくれたらよかったけど」


北郷さん、そこは嘘でも違うって言ってください!


「でも、ほら、逆に考えて、こうして雛里ちゃんが泣き顔になって抱きついてくる構図を見ることも出来たし、これもこれでいいんじゃないかな」

「………一刀さん」

「うん」

「一刀さんが見るに、私、あまり一刀さんと居る時に考えてないように見えますか?」

「……僕も雛里ちゃん見てる時にあまり考えてるとかしないけど…いけないの?」

「でも、もうちょっと相手のこと気にした方が…」

「そんなの好きな人相手だったら別に意識しなくても考えちゃうよ」

「!!」


北郷さん、それはつまり鳳統お姉さんが北郷さんのことをあまり好きじゃないと言っているのですよ!わかってます?


「……あわわ…<<よろよろ>>」


よろめきながら立ち上がった鳳統お姉さんは私がいる扉の方に向かってよろよろを歩きました。


「雛里ちゃん?」

「もうダメでしゅ…全然ダメダメでしゅ……このままだと……このままだと一刀さんのこと寝取られ……」


あ、ちょっと、あのままだと転けそ……


「あわっ!」

「雛里ちゃん!」

「てわわ!危ないです!」


北郷さんも倒れようとする鳳統お姉さんのことを支えようとしましたが、直ぐ前に居た私の方が先に鳳統お姉さんを受け止めました。


「あ、真理ちゃん、ナイス」

「あう……え?あれ?」

「てわわ、危ないですよ、もう……」

「え?……あ…え?誰…ですか?」

「え、雛里ちゃん、真理ちゃんのこと見えるの?」


あぁ…やっとというか、こうなっちゃいました。

私が鳳統お姉さんが倒れようとするのを止めてしまったせいで、鳳統お姉さんが私の存在について気づいてしまったようです。


「え……?朱里ちゃん……?」

「いいえ、あの…初めまして、鳳統お姉さん。私、朱里お姉さまの妹の諸葛均です。真名は真理って言います」

「え?……朱里ちゃんの……妹?」

「はい、今までずっとここに居ました」

「実は雛里ちゃんがここを出る時にもここに居たけどね」


北郷さん今はその話をいう適切な場面ではない気がします。


「え……ここに…ずっと?」

「てわわ…あの……」

「雛里ちゃん、大丈夫か?」

「てわわ!北郷さん、まずは上衣を着てください。上半身裸のままこっちに来ないでください」

「あ、ごめん」


もう……


「これでいいだろ」


黒い上衣に狼の革で作った上着まで着ると、前よりもかなりカッコが出てます。


「はい、良く似合ってます」

「うん、そうだね…真理ちゃんって結構服見る目あるね」

「てわわ、私はちょっと意見しただけで、選んだのは北郷さんですよ」

「意見言ってくれただけでも十分頼りになったさ。ありがとう」

「はい……あ、それより鳳統お姉さ、」

「ふええーーー!!!」


えええーー!!?


「「泣いた!?」」


え、何で泣くんですか?

私のせいですか?!


「一刀さんの浮気ものーー!」

「えっ!?えっ!?」

「てわわ!」


鳳統お姉さんはそのまま私を押し離し、塾の方へと行ってしまいました。


「雛里ちゃん!」


一刀さんが直ぐ雛里ちゃんを追いかけて行きました。


「……てわわ…」


これは…もう直ぐ旅が始まるところなのに、私が突然現れたせいで鳳統お姉さんの心境に異変が起きないか心配です。

厄介なことになりました。


・・・


・・



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