表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/42

第一章 十三話 願いを込めて

ここは皆あっさり過ぎると言われたところではありますけど、まぁ……自分は初心なのもいいですけど後々平然と鳥肌たつほどの愛情表現する二人になったらいいなと思ってました。


そう、あの時までは……

倉SIDE


あたしの頭の中で一番古い記憶の中で、あたしは燃える炎の中にいた。

目に映る何もかもが燃えていて、赤い世界は広げられていた。


あたしは、その炎の中で恐れながら固まっていた。

熱かった。

熱かったけど…何故か苦しくはなかった。

怖かったけど、それは別に炎に囲まれていたからではなかった。


むしろ、炎はまるであたしと遊びたがってるように私に寄ってきて、またすり抜けていった。

炎を触ると、その火が猫の尻尾のように私の指に絡まってきた。

そうやって私の体に這い上がって来て、私の中に入ってきた。

赤い炎が口の中に広がると、何故かそれをすごく美味しく感じた。

今まで食べたものよりも、火は熱くて、懐かしい味だった。


炎は怖くなかった。

だけど、あたしを怖くしたものは、あたし以外にこの炎の中で誰もいないってこと。

何人かの人たちは動かないまま、炎の呑まされて言った。

炎はすごく欲張りな子で、過ぎた所にあるものを全て喰ってしまう。

その時、私は気づいた。

あたしが一人に居るのは、きっとこの炎のせいだって。

赤くて、熱い炎があたしを囲んでいる限り、誰もあたしに近づくことができないのだった。

あたしは永遠に、この炎の中で一人で居なければいけなくなるんだ。


それが分かった瞬間から、あたしは火を遠のけていた。

そしたら、たくさんの人たちがあたしに寄ってきた。


赤くて情熱的な炎の中もキライじゃないけど、暗くて涼しい倉の中はもっと好きだった。

それに、ここに居るといつも誰かが居てくれる。

そう、おじさまも…


おじさまはいい人。


おじさまはこの山にたくさんの人たちを連れてきて、山の中に畑を作った。

おじさまがそうする前にそこには鬱蒼な森があった。

だけど、おじさまと皆が何年をかけて作った畑は、とっても広くてそこから出るジャガイモやニンニク、ニンジンとかで作った料理はすごくおいしい。

でも、いつもそういうものを食べるわけではなかった。

山の間に通る商団を襲って、その人たちが売ろうとしていた肉や食べ物を奪うこともあった。


おじさまはこんなことが本当にしたくてするわけではなかった。

でも、こうでもしないと皆が飢えて死んでしまう。

人は食べないと死ぬ。死ぬことを喜ぶ人なんていない。

だからって、人を殺して喜ぶ人も居ない。

生きていくためには人を殺さなければならない人生なんて、どうしても嬉しくならない。


あたしは、

おじさまの力になりたい。

おじさまはいい人。

おじさまは本当に頑張ってここまで来た。

あたしは今まで何もできなかった。何をすればいいのかも分からなかった。


でも、あたしに出来ることがあるとしたら、

あたしがおじさまのために出来ないことなんてない。



<pf>



一刀SIDE



「何ぃ!?奴が逃げた!?」

「すいあせん!どうやら昨日見張りをしていた奴が少し酔っている隙に逃がされたみたいっす」


おれたちが畑から帰ってきたら、昨日捕まえた街を襲った連中の小隊長が一人で逃げていた。


「ちっ!怪我した奴は?」

「ありません。見張ってた奴も、他に縛られていた奴が助けてくれたそうで…何日分の食糧と武器を持って行かれたぐらいです」

「……誰も死んでないならいい。追う必要もない、ほっとけ」

「ですが、このままあいつが仕返しするつもりで官軍にでも突くと…」

「もうええんだよ。もう俺たちは山賊じゃなくなるんだ」

「……はい?」

「全員集めろ。俺が話がある」

「わ、わかりました」


裴元紹はそう言うと部下の者は皆を集めに走っていった。


「なぁ、お嬢ちゃんよ」

「はい」


雛里が裴元紹の声に答えた。

その声はいつもの、どこか少し不安げな声ではなく、すっかり真面目な声になっていた。


「なんだかんで言っても賊やってた連中だ。頭がかてえ。うまく説得できるかわからねぇ」

「そこは私も裴元紹さんの人望に頼る他ありません。もし皆さんがこの考えに反感を持つとすれば、いくらいい話だとしても街の人たちを話し合うことができません」

「先ず身の安全が確保できないなら街の連中は絶対にここと組もうとしないだろ。昨日あれほどやられたんだ」

「死んだ奴は居ないって言ってたな」


俺が加えると裴元紹はそう聞いた。


「ああ、街の人の中で死んだ奴は居ない。怪我人は分からないが…死人が出たのは襲った連中の方のみだった」

「もしそうだったらこんな考えはできなかったかもしれません。でも、幸に死んだ人はなく、街の被害もそれほどではありませんでした。なんとかして街の人たちに、裴元紹さんたちを受け入れることが街に利になるということを説得すればきっと聞いてくれると思います」

「そうか……まあ、そこは俺がなんとか出来ることじゃねーな。俺はあいつらを説得することからするか。倉、ついてこい」

「……うん」


裴元紹は倉と一緖に昨日宴をした広場に向かった。


「俺たちも行くか」

「ちょっと待ってください、一刀さん」


<pf>


裴元紹に付いて行こうとすると雛里が俺の足を止まらせた。


「どうした、雛里」

「………もし、ここの人たちと街との商談が出来るようになって、この人たちがもう盗賊じゃなくなると、一刀さんはその後どうするつもりですか?」

「……?」


どうするって…それとこれとは関係ないだろ。

ここの一員になるって約束したのだ。


「ずっとここに居るとかは言わないでください。そんなことだったら、私そもそもここの人たちを助けようとも思っていません」

「!」

「ここの人たちが普通の人に戻ると、一刀さんも自由になれます。そしたら、その後一刀さんはどうするつもりですか」

「………俺は…」


どうする…って

分からない。考えてない。

俺がここに来たのは、ただ雛里、お前から逃げるためだったよ。

なのに、今こうしてお前に助けてもらっているこの時にも、俺はお前と一緖に居る。

何をしているんだろ、俺は…

彼女から逃げるつもりが、結局また彼女を巻き込んでいた。


「もしあの時賊が街を襲ってなかったら、一刀さんはどこに行くつもりでした」

「………分からない。ただ…どこでもいいと思った」


君が居ないところなら、またいつもの自分に戻れるって…。

だけど、雛里は俺に付いてきた。どうして?何故君から君から離れることができない?


「どこにも行く当てがないのなら、ずっと私たちと一緖に居たらいいんじゃないですか」

「それは…駄目だ」

「どうしてですか?」

「………」

「私は、一刀さんと一緖に居たいです。だけど、一刀さんがそこまで私のことを拒むのだとしたら私も一刀さんに無理言ってまで付いていこうとなんて思っていません。ただ、理由ぐらいは教えてください。私をそんなに嫌う理由を…」

「嫌ってるわけじゃない!」

「!」


思わず大声をだしてしまった。自分でも驚くくらい…。


「そんなんじゃないんだ……雛里が嫌いだとか、そんなこと全然思ってない」

「え…じゃあ、どうして……」

「…………」


あ……

なんでだっけ…


<pf>



雛里SIDE


「嫌ってるわけじゃない!」

「!」


びっくりしました。

あまりにも急に大声をだしてくるものですから、思わずびっくりしちゃいました。


「そんなんじゃないんだ……」


一刀さん自身も、自分がそんなに大声を出したことに驚いたかのようにちょっと惚けた顔をしていました。


「雛里が嫌いだとか、そんなこと全然思ってない」

「え?」


え?……それじゃあ。

でも、今まで、あの街に行った時から、一刀さんは私に怒ってばかり居ました。

私が一緖に居ることが嫌そうに、ずっと怒鳴って、帰れと言われて…それでも私がここまで付いてきたのは、

ただ、自分の気持ちに従っただけでした。

この人と一緖に居たいって。

一刀さんと一緖に居たいという気持ちがあまりにも大きくて、このまま一刀さんから離れることができなかったのです。

せめて、そんなに嫌がる理由でも聞けるのなら諦めることが出来るだろうかと思って聞いたのですが……帰ってきた言葉はまったく別の言葉でした。


「じゃあ、どうして……」


私のことが嫌いじゃないとすれば、どうしてあんなに私のことを……


「………」


一刀さんは口を開けて何か言おうとしましたが、その口からどんな声も出てきませんでした。

ただパクパクと動いているだけで、一刀さんは私を避けていた理由を教えてくれません。


「俺は……」


一刀はそれ以上何も言わずにただぽかんと開けた口で私を見つめてました。


「俺は………ただこのままだとお前の事が好きになりそうだから……」

「…………」


………


……


え?


「ええええええ?!ええええ!?」


いや、待って!

ちょっと待ってください?!


「あわわー!あわわ!////////」

「え!?待って?!今の無し!////////」

「もう聞いてますからー!」


今なんて…

か、一刀さんが私のことをす……す……き


「あわ……」


もう、もう駄目…


<pf>


一刀SIDE


「俺は……」


何故、俺は雛里から逃げてたんだろ。

また祖父さんや両親のように彼女が居なくなることが怖いから?

そんなものなら…もうとっくに遅すぎている。

このまま雛里から離れるとしても、それは死を持って別れるのと同じことのはず。

それなのに、俺はまだ彼女から逃げようとしている。

何故?



初めて会った時には面白い娘だと思っていた。

孔明や士元みたいな歴史に残る天才たちが、こんな幼い女の子な世界で、それに一々彼女はすることが可愛かった。

そしたら、彼女が俺のせいで塾でいじめられていることを知って、そこから確信した。俺がここにずっと居たら雛里に迷惑になりかねないって。


そして街に行く途中で賊が街を襲っていると分かって行ったら、雛里が付いてきちゃって…賊に命狙われて……

あの時は口ではそう言ったけど、もしあの時ほんとにあいつが雛里に傷一つでも与えてたら俺は頭が真っ白になって何かでもやらかしたかもしれない。

そしたら、恐らく街をこういう形で助けることもできなかっただろ。


そして、ここ裴元紹のところまでこっそり彼女が付いてきて、危険なことを分かっているくせにここまで付いてくる雛里が理解できなくて、ついつい怒ってしまった。


逃げられなかった。どうしても……逃げようとしてもずっと雛里は俺に付いてきた。

でも、もし俺が望んだ通りになったらどうだったのだろう。

ほんとに雛里が俺のことをついてこなかったとしたら…それなら俺は安心して自分の道を行けたのだろうか。


嫌、きっとずっとハラハラしていた。

俺が居なくなっても、ずっといじめられるだろうかと心配したり、

帰って水鏡先生や孔明に怒られないだろうかと心配して……

挙句には彼女から離れたことを後悔したに違いない。

それは、死を迎えて離れてしまった仕方のない別れと違って、雛里と別れることを自分の手でやってしまっているからだ。


……ああ、そうか。

もう遅かったんだ。

もう、彼女から逃げたりして、彼女の存在を自分の記憶から薄めていくって考えはできないぐらいに…おれは雛里のことを……



「俺は……ただこのままだとお前の事が好きになりそうだから……」





「ええええええ?!」


ふと気がつくと、雛里が真っ赤っ赤な顔で叫んでいた。

え?何…もしかして、俺今口にだして言ってた?



「ええええ!?」


ま、待て待て!

だとしたら俺は今一体何を言ったんだ?


「あわわー!あわわ!////////」

「え!?待って?!今の無し!////////」

「もう聞いてますからー!」


雛里はほぼ涙目になって、顔も完全に赤面になっていた。

きっと、それは俺も同じなはず。

こんなこと、前にもあったような気がする。


いや、そういうことがどうでも良くてだ。

この馬鹿が!俺は一体何てこと口にしたんだ。

会って一ヶ月も経ってない女の子に、

今までそんなこと思ったこともないのに、

他の人のことが好きだとか……祖父さん以来にそんなこと全然……


「あわ…」

「おい!雛里!」


ついに、熱が充満した雛里は地面に居座ってしまった。

支えはしたけど、駄目だ、もう意識がない。


「あ…あわ……」

「………ばっかじゃねーの、俺////////」


こんな子供同然な娘に、俺はなんてことを考えてしまったんだ?


「おーい!話が着いたぞ。これからでも………おい、お嬢さんどうしたんだ?」


裴元紹が戻ってきた時…俺はなんて答えればいいか分からなかった。


<pf>


雛里SIDE


「うん………うぅ…」

「起きた…?」

「…倉ちゃん?」


地面が揺れている感覚がして目を覚ましたら、真上に倉ちゃんの顔が見えた。

…なんか地面ががたがたと揺れています。

あ、これ、地面じゃない。木材の床……そうか、荷馬車の中だ。


「あわわ!?」

「あうっ!?」


と、思ったら一度大きく揺れて私と倉は一瞬宙に浮かんでまた床に落ちました。


「あ、ごめん!ちょっと慣れなくて……」

「……危ない」

「悪い。気をつけるから」


頭を打ちました。痛いです。

倉も不機嫌そうに一刀さんに文句を言いつけてます。


「一刀……鳳統ちゃん起きた」

「あ、ほんと?雛里、大丈夫?」

「は、はい……」


どうやら一刀さんは外で馬を操っているみたいです。

あまり器用ではなくて、馬車の揺れが激しいです。


「あの、どうなってるんですか?」

「今街に行ってるんだ。裴元紹から馬と荷馬車を借りたよ。そこにあるのは親善用の賄賂」


荷馬車の片方には樽がいくつかありました。

ガタガタする中でなんとか近づいて中身を開けてみると、中には畑から今収穫した野菜などが入ってました。


「ちょっと急だったけど、裴元紹もかなり急いでるし、俺も早くした方がいいかなと思ってね。相談せずに話進めちゃってごめん」

「…いえ、大丈夫です」


これぐらいなら丁度良いです。

善は急げですし……。


あれ?でも私何で倒れていましたっけ………


あれ?





「あわわーー!!!」

「一刀…鳳統ちゃんが……発狂してる」

「今忙しいからなんとかしろ!あと発狂とか言うな!」


一刀さんが!一刀さんが私のことが好きって…!!

しかも、あんななんともしない顔で!

私は一緖に行きたいと思うだけでも散々悩んだのに、あんなに平然と好きなんて言われて……!


「鳳統ちゃん」


倉に私の名前を呼びながら私を抱きしめて動きを止めました。


「そ、倉ちゃん」

「落ち着く……暴れると危ない」

「あ……うん……ごめんね…」

「……<<ふるふる>>」


倉ちゃんは頭を振ってから外の方を見ました。


「……こんな風に出来てるんだ…外って」

「え?どういうこと?」

「……あたし……あそこから出てみたことがない。あの山の中から」

「え?」


そんな…一度も…?

そういえば、他の人たちに比べて、倉ちゃんの肌はとても白くて、ちょっと痛そうに見えるほど白い肌をしていました。

陽の光をあまり浴びなかったせいなのかもしれません。

ずっと倉の中に篭って生活していたから………


「……眩しい」

「どうして…一度も出なかったの?」

「……分からない……何故か……出ちゃいけない気がした……それだけ」

「………」

「でも…おじさまのためだから……今回は特別なの…」

「今までずっとあそこに居たの?……外に出たいと思ったことは…?」

「外『が』危ない」

「…え?」


どういう…


「……うん?」

「倉ちゃん、今なんて言ったの?


「……外に出るのが初めてって」

「いや、その後に…」

「……おじさまのためだから」

「その後」

「………何も言ってないよ?」

「さっき外が危ないって……」

「……??」


どうして……


「ひゃっ!」

「!!」


今度は馬車が急に止まって、私と倉ちゃんは馭者台近くまで転びました。

野菜が入ってあった樽も、いくつか倒れて中身が床に散らばってしまいました。。


「ごめん!」


もうちょっと安定した運転はできないのですか!?


「危ないじゃないですか!」

「いや、それがさ……」



「雛里!」

「!」


この声は……」


「雛里!」

「…先生……」

「雛里…!」


水鏡先生が馬車の前に居ました。


「先生ー!!」

「雛里」


私は馬車の前から飛び降りて先生の胸に飛び込みました。


「大丈夫ですか?怪我とかは…」

「大丈夫です…怪我もないですし…ずっと安全でした」

「そう…よかった……」

「……水鏡先生」


一刀さんも、馬車から降りて水鏡先生の前に立ちました。


「……申し訳ありません。雛里を危険に晒したのは自分の責任です」

「大丈夫です。…あなたがしたことは街の人たちから全て聞きました……雛里があなたに付いて行ったのは雛里自身の選択です。…そうでしょう?」

「…はい」


そうです。

私は自分の選択で一刀さんに付いて行きたいと思いました。

それは……一刀さんとなら一緖に行きたいと思ったから……

それは……


「////////」

「雛里、どうしたんですか?顔が赤いですが…」

「あ、いえ…あわわ……あの!」

「ここは日差しが強くて良くありません。街に戻りましょう。先生にお願いしたいことがあります」


慌ててる私に代わって、一刀さんが先生に言いました。


「その方がいいですね」

「中に入ってください。少し運転が慣れていなくてガタガタするかもしれませんけど、出来るだけ安定させます」

「お願いします」

「こ、こっちです」


私は早く今考えたことを忘れたくて、先生を連れて荷馬車の後に回って中に入りました。


「……ぁ」

「あら……あなたは?」

「……倉…です」

「水鏡先生、彼女はあの山賊群れのお頭です」

「!」

「一刀さん?」


一刀さんの方を向くと、一刀さんは目を私に合わせました。

なるほど、そういうことに話し合うようにもう話付いているわけですね。

私も話合わせないと……


「あそこで私と一刀さんで話していたら、倉ちゃんはもう山賊をやめて街の人たちと仲良くしたいようです」

「………なるほど、雛里は私の名を使って、街の人たちと山賊群れの間を結ぼうとしているわけですね。この娘を私の弟子として受け入れさせて…」

「あ」


流石水鏡先生……こんなに早く私が思った考えをわかってくださるだなんて……


「あそこに居る人たちは街を襲うような賊とは違います。ただ自分たちが生きるために森の中にこもっていただけです。あの街を襲ったのも、一部の人の独断によって起こった事故です。だけど、こうなってしまって私と一刀さんがあの群れに入ってみると、実はあそこの人たちはもう賊の下衆な真似はやめて、また普通の庶民に戻ろうとしていました。だから、先生、お願いします。あの人たちを助けてください」

「………雛里が人のことにここまで自分の意見を言うだなんて驚きました……わかりました。詳しい話は、先ず街に付いてからにしましょう」

「……はい!」


そうやって私たちは、水鏡先生と一緖に街へ向かいました。


・・・


・・





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ