誰とも知れないプロローグ 又は 少し寂し気なエンドロール
光が広がっていく
焼いていく 滅却されていく 停止していたこの世界 我らが守ってきたもの
凍った時間を 空間を そは薙いでいく その中に 手を伸ばす 確かに握りしめた かの者は 総体組織重量のほぼすべてを失っても それでも なお存在していた
見てしまいました それはそう言うとかすかに笑ったかのように感じた なぜそんな表情を見せるのか 力強く握る その手が爆散崩壊する それでも 離さない
あいつらが何なのか わかったんです 正体を早く分析して 打倒する手段を 少しでも早く 見つけ出して皆で共有しないと
そう聞こえたのが最期だった 残骸となったか細い声は もう誰にも届かない 光は天上にあって 我らに いるように見えた
それに生れてはじめての敵意を向けた瞬間だった。火線が、光刃が、電撃が我の体を撃った。
翻弄され吹き飛ばされる。さっきまではあり得なかった地面に叩きつけられて大きく跳ねた後に、何度が無様に転がる。我の与えた衝撃であり得ないことが起きているなど確認することもなく。
それよりも、その攻撃見覚えがあった。驚きで、目を見開いた。天上にあったものは、この世界をともに護るためにとこの世界によって作られた無垢なる獣。
つまりは、我盟友にして同胞。そして、先程までの戦友であった。