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うりとばされたああああ!!
『 みっつめ
本人はこの契約を知らずに育つのが好ましいのでよけいなことをふきこまないこと(できれば、何も知らないまま城によこすよう) 』
「・・・・・・・」
『 よっつめ
この契約は、その孫の命がおわるときまで、継続とみなすこと 』
もう、声も息も、なにもでない。
紙面の終わり、下の部分に、『契約者』という欄が浮き上がり、そこに、見慣れたじいさんの字が浮き上がる。
『 この契約になんの異存もないことをここに誓約いたします
ディル・シンプソン 』
「大丈夫か?」
傾いた体を、アルルが引き上げる。
「・・・いや。ダメ・・・」
めまいと耳鳴りと息切れと・・・。
「・・・泣くことはないだろう?ノーム種族は男でもこんなすぐに泣くのか?」
「泣くしかないじゃん・・・。だって・・・おれ、・・・じいさんに・・・じいさんに・・・
うりとばされたアアアアああああああああああああああ!!!!」




