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ネイブは じいさんが好き
ようは、ディルが壷からだしたおかげで、そうなったということだろう。
なんとなくアルルを見上げたネイブは、自分が悪いことをした気分になる。
「その・・・いろいろ、ごめんなさい。・・うちのじいさんが・・・」
それを聞いて、またホーリーがひどい笑い声を天井にとばしながら、ひっくり返った。
「お、おま、おまえ、ディルのやったこと、代わりに謝ってんのか?」
苦しそうな笑いの息継ぎに載せ質問され、ちょっとむっとくる。
ネイブは、じいさんが好きなのだ。
「そうだよ。わるいかよ?」
「悪いも何も!! アルル、この間抜けなガキに、説明してやれ!」
説明?
首をかしげるネイブに、さっきからどうにも困ったような表情をむけてくる男が、咳払いをひとつした。
「―― ネイブ、落ち着いて聞くといい」
「いや、さっきより、だいぶ落ち着いてるけど」
「じゃあ、そのまま聞け。 さっきの書類、ホーリーが今持ってるやつだが・・・」
「あ!そうか!おれ、税金の督促に来たんだっけ。・・・って、確か、金額のってなかったよなあ・・」
住所には、たしかに記載された本人が、こうしていたけれど・・・。




