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じいさんより年上
だって、おかしいじゃないか。
じいさんの若い頃に、本当に知り合ったとしても、こんな子どもが?
そりゃ、キラ種族は長命だったって聞いてはいるが・・・。
「 ―― 残念だが、ネイブ、さっきの昔話は真実だ。 なぜなら、それに出てくる『ディーク種族』は、この、わたしだからな」
それまで、黙って腕をくんでいたアルルが口を開いた。
足元を埋めるオモチャの山からボールをけり、こいつはな、とホーリーを指す。
「―― 上の国で悪さをして、ここに送り返されたんだ」
「悪さ?それでツボに?」
「あれは、ちがう。・・・おれはな、オヴァーランドの月に供える聖なる果実を食ったら、罰として、新月のたびに、子どもに戻るようになっちまった」
「・・・・は?」
「よく聞け。こんなナリでも、おまえのじいさんよりずっと先に生まれてる。このグレーランドが、みっつにわかれる前からだ」
「うそだ!!」
「信じなくてもべつにいい。長く生きすぎて退屈してたが、おまえのじいさんのおかげでいろいろ楽しくなった。 こうして、アルルという、役に立つディークを従者にすることもできたしな」




