31/56
床 はじける
ご、 ごご、 ごごご
ごごごごお ごごごごごおおおおお
「な、なんだ?」
「たぶん、きっとまた、ボールだな」
「ぼーる?」
最後を発音し終わったとたん、
ごごおおおおおおおんんん
という音で、部屋がゆれた。
―― え?
石の床全体が、盛り上がっていた。
まるで、柔らかい絨毯を押し上げるように、下から何か丸いもので押されているように。
ご、 ご、 ご、
「ああ、出てくるな」
見る間に丸い盛り上がりは、かなりの大きさになり、石の床は目一杯にのびきった。
―― これ、はじける。
それに備え、ネイブが「うう」と耳をふさいだとき、 ばちいいいん と床が破裂して、いきおいよく『色』が飛び出した。




